Siiibo証券株式会社(東京都中央区、代表取締役:小村和輝)は、社債発行・購入プラットフォーム「Siiibo」において、既発債の在庫状況を明示する機能を新たに実装した。これにより、投資家は新規発行を待たず、同社が在庫を保有する既発債を容易に識別できるようになった。
近年、2024年3月のマイナス金利解除を契機として金利上昇局面が続き、利息収入を得られる金融商品への関心が高まっている。しかし、社債市場では発行企業数の限られた新発債と、流通量の少ない既発債が中心であり、投資機会の限定性が課題であった。
Siiibo証券はこれまでもセカンダリーマーケットや引受業務を通じて既発債を仕入れ、発行タイミングに左右されない投資機会を提供してきた。
同社はさらに、投資家が企業に対して希望する利率や年限を表明できる「希望条件入力」機能を提供しており、IR情報を公開する企業に直接ニーズを伝えることが可能であった。
今回の機能追加により、「IR掲載企業一覧ページ」に既発債在庫を示す「在庫あり」タグが新設され、検索条件で絞り込みもできるようになった。これにより、投資家は既発債購入の可能性が高い企業に効率的にアプローチできる。
この改善は、投資家と企業のマッチング精度向上につながり、既発債の流通活性化を後押しするものである。同社は今後も、個々の投資方針に沿った柔軟な投資体験の提供を進める方針である。
Siiibo(シーボ)証券株式会社について
- 社 名:Siiibo証券株式会社(英文表記: Siiibo Securities Co., Ltd.)
- 代表者:代表取締役 小村和輝
- 所在地:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町8-1 FinGATE TERRACE 8F
- 設 立:2019年1月11日
- 資本金:16億2,759万円(資本準備金含む、2025年2月末時点)
- URL :https://siiibo.com
ZEROICHI編集部注目点
- 投資家主体の動きが可能に:従来の「発行を待つだけ」の受動的社債投資から、能動的アプローチが可能になる設計は市場構造の変化を促す。
- 既発債市場の活性化:在庫状況の可視化はセカンダリーマーケットの透明性向上に直結し、流動性の改善に資する。
- フィンテック活用の好事例:IR情報と投資家希望条件を結びつけるオンライン機能は、直接金融の民主化に向けた実装事例として価値が高い。
※本記事は、原文から一部編集・要約して掲載しています。