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DeNAが挑戦する“無人自動運転車” 「ロボットシャトル」とは?【その2】

堀江貴文氏は6月5日、DeNAを取材。無人自動運転車の「ロボットシャトル」について話を聞いた。(初回配信日:2017年6月5日)

AIなら自動車事故を減らすことができる

堀江 自動運転車は、どれくらいの事業規模にしようと思ってます?

隅本 2、3年後に実現できるものは、ごく一部だと思っています。ですから、まだなんとも言えません。

堀江 僕は自動運転の実用化の問題って「トラブルシューティング」が、ほぼすべてだと思うんですよ。決められた場所をただ走るだけなら難しくない。例えば、飛行機なんかはほぼ自動操縦じゃないですか。離着陸だって自動化できるはずです。たぶん、そのほうが安全な気がします。

隅本 そうですね。

堀江 『ハドソン川の奇跡』っていう映画をご存知ですか。実話に基づいた作品なんですけど、ニューヨークの空港を離陸した旅客機のエンジンが、バードストライク(鳥がエンジン吸い込まれる)によって完全停止してしまう。そこで管制塔は近くのラ・ガーディア空港に緊急着陸するように指示を出したけれども、機長はその空港まで持たないと判断してハドソン川に着水する。結果、乗客は助かったんですが、乗客を危険にさらしたということで機長は訴追されるという物語です。

隅本 はい。

堀江 機長はハドソン川に着水するまでに数十秒ほど考えているんですが、AIだったらすぐにラ・ガーディア空港に向かっていたかもしれないですよね。

町野 そうですね。例えば、有名な「トロッコ問題」ってありますよね。線路を走っていたトロッコが突然壊れしまった。このままいけば前方で作業している5人が轢き殺されてしまう。分岐器で進路を変えれば1人の作業員が同じように轢かれる。分岐器の近くにいるあなたは進路を変えるべきか、変えないべきかという倫理問題です。

その3に続く

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保

Robot Shuttle(ロボットシャトル)とは?

DeNAがフランスのEasyMile社から国内に導入し、2016年8月にスタートした無人自動運転車両サービス。無人運転やAIなどの先端技術を活用して、新たな交通システムを創り出す。