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ショートドラマの「新常識」——FILMOQが縦横同時制作サービス「タテヨコ」をリリース

映像制作会社FILMOQ(フィルモック、東京都)は、縦型(9:16)と横型(16:9)のショートドラマを一本の撮影で同時に制作できる新サービス「タテヨコ」を発表した。本サービスは、2:1の撮影設計を用いることで、SNSからテレビCMまで“同じ物語”を同じ熱量で届けることを可能にするものである。FILMOQはこれまで、映画的な演出とストーリーテリングを核に、短尺映像においても感情を動かす体験を追求してきた。

サービスの特徴

「タテヨコ」は、従来別々に撮影・編集していた縦横動画を一本化することで、再撮を不要にし、コスト削減とスピード向上を同時に実現する仕組みである。プリプロ段階から縦横二系統の構図やセーフエリアを設計し、一本の物語を複数フォーマットに最適化することが可能である。

さらに、ワンストップ体制を整えることで、企画から撮影・編集・納品までを少数精鋭で一気通貫。光やカメラワーク、構図にこだわった“映画的ショート”を短尺でも成立させ、広告的な作り込みから脱却した映像表現を実現する。

対応フォーマットは9:16/16:9に加え1:1にも対応。TikTok、Instagram、YouTube、TVCMなど多様なチャネルで同時展開できる。想定KPIとしては、完走率、保存・シェア率、リピート率、指名検索増などを設定可能である。


新常識となる理由

本サービスの革新性は以下の点にある。

  1. 業界初の2:1撮影設計:一本の撮影で縦横両フォーマットを最適化。追加撮影を原則不要化。
  2. 映画的ショート×SNS設計:数十秒で「共感→驚き」の起承転結を実現し、従来の広告的映像表現から脱却。
  3. 高効率ワンストップ:少数精鋭による効率的な制作フローにより、スピードとクオリティ、コストの最適化を両立。

これにより、SNSでの拡散とTVCMを同時に狙いたい案件や、広告的表現から脱却してファン化を目指すブランドに最適な選択肢となる。

企業概要

🔹 社名: FILMOQ株式会社
🔹 所在地: 東京都港区南青山2丁目2番15号
🔹 代表取締役: 早坂亮輔
🔹 事業内容: 映像制作(CM、ショートドラマ、SNS動画 等)
🔹 公式サイト: https://filmoq.co.jp/

ZEROICHI編集部の注目点

本リリースの注目点は、「映画的な物語性」と「SNS的な拡散力」を同時に成立させる新たな制作標準を提示した点である。ショートドラマ市場はTikTokやInstagram Reelsなどのプラットフォームによって爆発的に拡大しているが、これまで縦横別々の撮影・編集が前提であった。

FILMOQの「タテヨコ」は、この常識を覆し、“一本の物語をあらゆる媒体に同時展開できる”という効率性と拡張性を両立させる。これは映像制作における「時間・コスト・熱量」の三要素を最適化するものであり、ブランドのストーリーテリングを新しい次元に押し上げる可能性を持つ。

映像が広告的表現から「物語体験」へとシフトする流れにおいて、同サービスはSNS時代のショートコンテンツ制作における「新常識」となることが期待される。


※本記事は、原文から一部編集・要約して掲載しています。