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©堀江貴文on twitter
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ホリエモンが自走型ロープウェイZippar初試乗「世界に何百路線って作れそう」

幼い頃から乗り物が好きで、慶應大学入学直後からロープ走行技術(宇宙エレベータ)の研究を始め、ロープ走行技術を社会実装するべく在学中にZip Infrastructure株式会社を設立した須知高匡。

自走式ロープウェイZipparで都市の次世代交通システムの改革を目指し、NEWS PICKS メイクマネーで最優秀賞を受賞、『Forbes 30 Under 30 Asia 2022』において、今最も注目すべきアジア人として選出された日本の若きリーダーの一人だ。

そこで今回は、メイクマネーの審査員でもある堀江氏が、開発中の自走式ロープウェイ Zipparに試乗し、今後のビジネス展開について須知氏に聞いた。

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

須知高匡(以下、須知) :堀江さんお久しぶりです

堀江貴文(以下、堀江)どうも久しぶりです。なんかでかい工場ですね

須知:はいすごい大きな工場を借りて。どうしても試験線なので広いスペースが必要なんですけども

堀江:すげー!

須知:Zipparにですね。あの時ずっと言っていたZipparに乗っていただくということで、ぜひよろしくお願いします

堀江:よろしくお願いします。これはいつ出来たんですか?

須知:これはでも本当最近ですよ。1ヶ月前とかに出来て

堀江:えーそうなの?確かになんか工事中

須知:そうなんです、まだ外側工事中の部分とかもあるので。その辺の案内とかも後でできたらと思います

堀江:よろしくお願いします

須知:メイクマネーで貰った賞金で買ったロープが使われてますので

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


堀江:え?ロープって何?どういうこと?

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

須知:このですね。ロープがあるんですけども。このロープが1本100万円なのでこれを3本メイクマネーでいただいて

堀江:それはすごい

自走式ロープウェイZipparへ初試乗

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


須知:じゃあぜひ奥の方に乗っていただいて

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

堀江:おぉ揺れる、揺れる。いい感じ

須知:こんな感じになっています。これが今12人に乗りのモデルになっていまして、材料とかは遊具とかと同じようなアルミのフレームに発泡体をはめておいて、そこに硬化性の粒子を吹きかけているような形になっております

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 
堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


堀江:それ普通なんですか?

須知:これはあの遊具とかだと一般的に使われているというところで。防火性能とか耐火性のところを見てみて本番で使うかどうか検討する

堀江:防火性と耐火性って大事なんですか?

須知:そうですね、ロープウェイは特に大事で、ロープウェイって途中で止まったときに消せないんですよね。地上から離角が激しくあるので

堀江:はいはいはい。

須知:なので、そこが鉄道とかよりも一段階基準が厳しいんですよね

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

堀江:よくスキー場とかゴンドラとかあるじゃないですか。ああいうのと何が違うんですか?

須知:あれではですね、通常のやつはロープごと動いているんです。その中にはモーターとかバッテリーがついていない。これはある意味、ロープが地面に対して固定されていて中にこのさっき見た上のところにバッテリーとかモーターがある

堀江:でもそのバッテリーとモーターって発火するからだめなんじゃない?

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


須知:今はEVの電池自動車のやつを使っているんですけども、将来的には横浜でできたような自己消火性能とか難燃性能のバッテリーを使えばそれができるっていうのがここ3年とか5年で起きた出来事なんですよね

堀江:それがないと動かせないってことですか?

須知:それがないと結局燃えた時に危ないっていうところがあるので、ある意味。横浜が認証を通ったので、それでうちもできるようになったっていうところが起きてますね

堀江:バッテリーの充電はどうするんですか?

須知:バッテリーの充電、ロープウェイは実は車庫があって、車庫で充電する形になりますね

堀江:どれくらい充電する……逆に言うとどれくらい連続で運転できるんですか?

須知:今これが4時間連続で運転できるっていう風にしていまして。上がEVなのでEVの航続時間と航続距離と考えてもらえればいいんですけど

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

堀江:じゃあ早速

須知:早速ですね

堀江:乗りたいです。

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

須知:動くようになるの、結構大変だったんですけど

堀江:ねえ大変そう

須知:今ですねスタートの直後がロープ部になっていて直線部がロープ部になっています。曲がるところがレールで、レールの方が実際は10%とかなんですけど試験線の都合の関係でレールの方が長くなっているので、このロープ一瞬なんですけど味わってください。これはロープ走行中です

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

堀江:ロープ走行とレール走行って何が違うんですか?

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 
堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


須知:はい、ロープの方がやっぱり支柱間スパンがすごい長いんですよね。支柱間距離が300mとかまで最大でいきます。レールの方はやっぱり今これ5mって短いんですけれども、実際に20mとかでそれぐらいがリミットになってくるので、乗り心地っていう観点からしてもロープの方がいいですし、支柱の本数が減るので単価が安くなりますね

堀江:これは何で支柱にしているんですか?

須知:曲がりは支柱でレールでっていう感じです。直線部はロープ部っていう感じで

堀江:なるほど

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

須知:これが今R20の曲線になっていて、鉄道とかだと曲がれないような線を曲がっているという感じです

堀江:確かに。これ自動?

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

須知:いえ、遠隔で運転しています。時速10kmくらいですね

堀江:マックスどれくらいまでいけるの?

須知:マックスは36km/hで設計しています

堀江:実際乗っちゃうからな

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

須知:そうですね、あと面白いのは上がEVなので、すごい静かなので音自体はガタガタ鳴っているんですけど、声が普通に通るということは、電車とかとは違うような軽度の音です

堀江:確かに。これはだから鉄道より建設費が安い?

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

須知:そうです。鉄道の1/7ぐらいで作れるというのが特徴ですね

堀江:LRTに比べると?

須知:LRTの半分くらいです。 宇都宮にできるLRTは40億/kmとかなんですけども、これ15億/kmとかなので半分以下で作れるというのがポイントです

堀江:めちゃくちゃ乗り心地いいですね

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


須知:よかったです

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

堀江:やっぱり実現のハードルは、新規制みたいなところなんですかね


須知:そうですね、走行距離も1万キロであったりとかいろいろ。あともちろんフェールセーフで何らか故障したときの対応方法だったりとかそういうところも全部やらないといけないので、モノとしては動いているんですけど信頼性とか冗長性というところがここから必要になってくるという形です。

堀江:ここまでできたらいろいろ実験もできるだろうし

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

須知:前にメイクマネーでプレゼンした一人乗りのところから考えたら、もうだいぶ近づいてきたので

堀江:あれから何年ですか?

須知:2年か2年経ってないかな

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

堀江:軽トラの部品使って、軽トラのEVがベースだっていうのはなんかいいですね、親近感があって

須知:そうですね、なるべく自分たちで開発するところは抑えて

堀江:軽トラのEVを使っているというとすごい安心感があります

須知:そうですか。自分たちで一からやっているというよりは既存の技術に乗っているみたいな

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 

堀江:日本独自というか、他の国にあんまりないじゃないですかあのクラスのEVって

須知:そうですね、小型のやつってないので。これも結構面白くて今軽トラの規格でやっている。軽トラの規格って、ほぼほぼ皆最大サイズで作っているんですよね

堀江:まあでもいいですね。世界に進出できて、世界に何十路線、何百路線って作れそうですね

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


須知:目指すところは本当にこれがエスカレーターとかエレベーターみたいにあっても、ふーんみたいな。そういうところまで行きたいなって思っていて

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


堀江:行けそうですね


須知:頑張ろうと思いますので

堀江貴文✕須知高匡Zippar試乗(c)ホリエモンチャンネル 


堀江:期待してます


須知:応援よろしくお願いします

須知高匡(Suchi Takamasa)

Zip Infrastructure株式会社 代表取締役社長。2018年7月 Zip Infrastructure株式会社設立 同社代表取締役就。2021年3月 慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業。Kawasaki ZENTECH Accelerator。第2回かながわ学生ビジネスコンテスト神奈川県知事賞。第3回NEWS PICKS メイクマネー最優秀賞。Forbes 30 Under 30 Asia2022

画像:堀江貴文,ホリエモンチャンネル