堀江貴文氏は7月26日、ワシントン大学の今井眞一郎教授を取材。抗老化と長寿などについて話を聞いた。小太りが長生きするという言説は本当なのか?(初回配信日:2017年7月26日)
BMIが30を超えると死亡率が…
堀江 なるほど。じゃあ、脂肪はどういう役割をしているんですか?
今井 NADワールドは、NAMPT(ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ)という酵素がNADを合成して、それをサーチュインが使うという構図になっています。脂肪は、このNAMPTを血中に分泌して、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)というNADの一歩手前の物質(NAD合成中間体)を作らせるように働いているんです。
堀江 ほう。
今井 脂肪は、こうした重要な酵素を分泌して、老化のコントロールセンターとなっている視床下部の機能を支えているんです。ですから最近、講演などで申し上げているのは、50代、60代、70代などの世代の方は、ダイエットはしないほうがいいだろうということです。堀江さんはBMI(Body mass index)という言葉をお聞きになったことはありますか?
堀江 はい。
今井 大雑把にいうと脂肪の量ということになるんですが、例えば、BMIが30を超えると確実にメタボになって死亡率が上がります。逆にBMIが20を切るような方々も、お年を召されてくると感染症にかかったり、心臓血管系の病気になって死亡率が上がるんです。
堀江 へー。
今井 では、死亡率を最低にするBMIがどれくらいかというと、人種を問わず男性でだいたい25、26。人によっては27くらい。
堀江 僕はちょうどそのくらいです。
今井 女性は22、23。要するに“小太り”くらいの感じが最適ということなんです。
堀江 じゃあ、小太りが長生きするみたいな話はそこからきているんですか?
今井 そうだと考えています。「ちょっと小太りが長生きする」という皆さんがなんとなく知っている民間伝承には、真実が隠されていると思います。
堀江 なるほど。
今井 もちろん、何か病気を持っていらっしゃる方はそうはいかないとは思いますが、特に病気を持っていらっしゃらない方でBMIが25、26の50代、60代の方は、その状態を保つのがいいと思います。
堀江 へー。
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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保
今井眞一郎 Shinichiro Imai
1964年生まれ。医学博士。米国ワシントン大学医学部教授。慶應義塾大学医学部卒。哺乳類における老化・寿命のメカニズムの研究及びその理解に基づく抗老化方法論の確立が専門。