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「アクアリウムを広めたい!」 【高倉葉太が語る サンゴ飼育&研究の未来とは? その4】

堀江貴文氏7月10日は、株式会社イノカ代表の高倉葉太氏を取材。サンゴの飼育や研究を行う理由や、地球環境の未来について話を聞いた。高倉氏が提唱する、アクアリウムを通じた新しいコミュニケーションのあり方とは…? (初回配信:2019年7月16日)

水槽をパブリックな場所に設置し、見る人を和ませる

高倉 水槽の裏に回っていただくとわかるんですが、いろいろな機材がついていまして……(水槽の裏に回る)。

堀江 すごいなあ。

高倉 これがプロテインスキマーと言って……。

堀江 プロテインスキマー?

高倉 海水を扱う水槽で一番大変なのが、水に硝酸塩が溜まっていくことなんです。ですから、タンパク質などの有機物が腐敗して硝酸塩になる前に、この機械で濾過しているんです。そして、こっちがカルシウムアクター。サンゴは骨格を形成する時にカルシウムやマグネシウムが必要なので、それを海水に溶かす装置です。

堀江 サンゴって、栄養はどこから補給しているんですか?

堀江 あー、だから、餌の廃棄物がプロテインスキマーに溜まるんだ。

高倉 そうです。あと、これが水流ポンプ。サンゴには水流を与えることが重要なんです。

堀江 だから、なんか水面が揺れているんですね。

高倉 そうです。サンゴって上からみるのが一番キレイなんですよ。やっぱり、上から光があたるので。

堀江 おー、確かにキレイだ。

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高倉 サンゴってある形に沿って成長する物もあるので、3Dプリンターで形作ったものにサンゴをつけると、その形になるんじゃないかということで、今、サンゴアートの実験をやり始めたところなんですよ。

堀江 そういうのをすでにやっている人たちは、いないんですか?

高倉 個人でやっている方はいますが、アート作品にしている人はいないと思います。

堀江 海外とかにはマニアックな人がいそうですけどね。

高倉 アメリカは家も広いし技術も浸透しているので、アクアリウムをやっている人は多いんです。でも、日本は家が狭いのでなかなか難しい。だから、僕たちは個人宅ではなく、会社やイベント会場、バブリックな場所などを中心に設置できないかと思っています。

堀江 広がるといいですね。

高倉 はい。

堀江 水槽って見ているだけで和みますよね。生物が動いている感じがいいです。うちもお願いしようかなぁ。本日はどうもありがとうございました。

高倉 こちらこそ、ありがとうございました。水槽の件、ぜひ、よろしくお願いします(笑)。

堀江 はい。

その1はこちら

Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保

高倉葉太 Youta Takakura
株式会社イノカ代表 1994年、兵庫県生まれ。2013年、東京大学入学。2016年、モノ作りサービス会社「Makership」の創業メンバーとして参画。COO(最高執行責任者)に就任。2019年東京大学大学院卒業。2019年4月、アクアリウム設置会社「イノカ」設立。