広告表現がもたらすリスクは、もはや「表現の自由」の問題では済まされない時代に突入している。そんな中、株式会社エフェクチュアル(本社:東京都港区、代表取締役:田中倫明)は、広告審査のプロセスを一括支援する新サービス「AdTRUST(アドトラスト)」を2025年6月17日に正式リリースした。
本サービスは、誤認を招く表現や薬機法・景表法など法令違反のリスクを未然に防ぐことで、広告活動におけるブランド毀損や炎上といったレピュテーションリスクを総合的にカバーすることを目的とする。
法令対応と炎上予防を同時に叶える広告チェック体制
「AdTRUST」は、AIによる初期スクリーニングと、法令やガイドラインに精通した専門スタッフによる目視チェックを融合させた、広告審査の“ハイブリッド型”ソリューションである。
対応対象は以下のとおり広範である。
- 景品表示法、薬機法、特定商取引法など主要法令への準拠
- 誤認表現、比較広告、暗黙的表現など炎上リスク要因のチェック
- 修正提案およびガイドライン整備支援
- ブランド毀損を未然に防ぐレピュテーション監査
また、従来の法令対応に加え、SNS時代特有の“文脈的炎上”リスクにも着目しており、マーケティング・法務・広報の各部署間をつなぐ実務的支援ツールとしての設計がなされている。
信頼資産を守る「広告インフラ」としての意義
広告は一瞬で消費者の心をつかむ強力な手段であると同時に、一行の表現ミスが企業の信用を損なう刃にもなりうる。とりわけ健康食品、美容、医療、金融といった法規制が厳しい業界では、「安心して広告を出せる体制づくり」が急務となっている。
エフェクチュアルが「ネット風評対策」や「Mimamorn」などで培ってきた危機管理ノウハウを活かし、広告という最前線でも“信頼”のインフラを提供する──それが「AdTRUST」の本質である。
ZEROICHI編集部コメント
「広告は攻めの手段」とされてきた常識に対し、「信頼という防御力」を組み込む新提案である点が本件の注目ポイントである。今後は生成AIによる広告文案の急増が予想される中、人間の目によるファクトチェックとレピュテーション管理の重要性はむしろ高まっていく。
本サービスは、その未来に向けた“広告表現のセーフティネット”として機能する存在になりうるだろう。
※本記事は、原文から一部編集・要約して掲載しています。