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営業支援AIエージェント「Effic」、一般提供を開始――商談の「暗黙知」を組織資産へ昇華

株式会社Effic(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:菅藤達也)は、2025年7月3日、営業支援AIエージェント「Effic(エフィック)」の一般提供を開始した。半年間で5,000件のオンライン商談データを活用した検証を実施し、商談内容の構造化や有料利用ユーザーの獲得など実用性が確認されたことで、正式リリースに踏み切った。

本質的課題:オンライン商談による情報散逸リスク

オンライン商談の導入により、営業担当者は商談件数を大幅に増やす一方で、個別商談の記録や組織への知識共有が難しくなっている。多忙な営業現場では、振り返りや報告が追いつかず貴重な商談情報が失われるリスクが高まっている。

「Effic」の特長:会話の構造化と組織への知見蓄積

「Effic」は、商談中に交わされる会話を解析し、顧客のニーズや反応を構造化するAIエージェントである。特許出願中の独自技術により、個人の記憶に依存しない「暗黙知」を知識資産として蓄積する。

主要機能は以下の通りである:

  1. 商談前に相手企業の概要や業界トレンドを自動収集
  2. 商談中にヒアリング項目をナビゲートし、重要情報を漏らさない支援
  3. 商談後に構造化された分析および次のアクション策定支援
  4. 商談内容の自動記録・ナレッジ化による組織的蓄積、将来的にはAIによるロールプレイ・KPI管理・フルエージェント化を目指すロードマップも併記されている。

実証結果とユーザー評価

5,000件の商談データを用いた半年間のテストの結果、営業担当者のスキル向上やマネージャーによる組織課題の可視化に資する成果が確認された。また、ベータ段階から有料利用に移行したユーザーの存在から、商談支援の有効性と市場ニーズが裏付けられている。

公式ウェブサイト:https://lp.effic.app/

編集注記
本記事では、オンライン商談の普及に伴う属人的商談の課題に真正面から向き合う姿勢と、その解決に向けた技術アプローチを客観的に伝えた。今後は導入実績と効果測定の積み上げが期待されるため、フォローアップしていきたい。

※本記事は、原文から一部編集・要約して掲載しています。