MenLab株式会社(東京都渋谷区 代表取締役 松浦良彦)は、日本初※となる「男性更年期に特化したスタートアップ」として、働く世代の男性が抱える原因の特定しづらい不調に対し、コンディションの可視化から、必要に応じた医療機関受診につながる「次の一歩」までを非医療領域で支えるプラットフォーム「Gentsome(ジェントソーム)」の提供を開始した。
本件が示しているのは、男性更年期を単なる個人の体調問題として扱うのではなく、労働生産性や組織パフォーマンスを支える基盤課題として捉え直す視点である。人手不足が進む社会において、ミドルシニア世代のパフォーマンス低下を放置することは、個人だけでなく企業や社会全体の持続性にも影響を及ぼす。Gentsomeは、その構造に手を入れようとする取り組みである。
見えにくい不調が、社会課題として蓄積してきた
男性更年期は、睡眠の質の低下、疲労感、気分の落ち込み、集中力や意欲の低下など、働く上で重要なパフォーマンスに影響し得る症状を含む。一方で、本人がそれを「更年期」として認識しづらく、周囲も言語化しにくいという構造がある。
公表されている調査では、働く男性の一定割合に男性更年期障害の可能性が示唆されている一方、医療機関の受診に至る割合は低水準にとどまるという結果が報告されている。背景には、「どこに相談すればよいか分からない」「何が正しい情報か分からない」という情報不足と、医療につながるまでの心理的・実務的ハードルが存在する。
この状況は、個人の我慢や気合で解決できる問題ではない。結果として、不調が長期化し、業務効率の低下や休職、離職といった形で顕在化する。男性更年期は、静かに進行する社会課題として蓄積してきたと言える。
原体験から始まった「導線」の再設計
Gentsomeの構想は、MenLab代表の松浦自身の原体験に端を発している。40代に入り、原因不明の体調不良や集中力の低下、不眠といった状態を経験しながらも、それが男性更年期であるという認識に至らず、長期間にわたり適切な対処ができなかったという。
その過程で浮かび上がったのは、症状そのもの以上に、「相談先が分からない」「情報の信頼性を判断できない」という構造的な問題であった。医療の知識が不足しているというより、医療につながるまでの導線が断絶している。Gentsomeは、この断絶を埋める非医療領域のプラットフォームとして設計されている。
Gentsomeが扱うのは「治療」ではなく「次の一歩」である
Gentsomeは医療機関ではなく、検査の実施や診断、治療を行うものではない。あくまで、理解促進、コンディション可視化に向けた検査受診の支援、必要に応じた医療機関受診への導線設計といった、非医療領域の支援を担う。
具体的には、男性更年期に関する情報提供、検査受診に際する申込・事前案内・体験設計、受検後の行動選択に関する案内などを一体で提供する。これにより、「受けたいが、どこでどう受ければよいか分からない」という障壁を下げ、必要な人が適切な次のアクションにつながれる環境を整える。
重要なのは、個人を「患者」として扱うのではなく、働く一人の生活者として尊重した設計である点である。
企業の健康経営と接続する視点
Gentsomeは、個人向けサービスにとどまらず、企業向けの「男性更年期×健康経営」支援プログラムを提供する。従業員や管理職向けの理解促進セミナー、プレゼンティーズム改善支援、コンディション把握のための指標活用支援などを通じ、組織としての対応力を高めることを目指している。
男性更年期の問題は、本人の不調として個別対応されがちだが、企業にとっては意思決定の質や生産性に影響を及ぼす経営課題でもある。Gentsomeは、この両義性を前提に、個人と企業を分断せずにつなぐ導線を設計している。
医療との距離感を保つための設計
MenLabは、日本メンズヘルス医学会への加盟や、大学病院・クリニックとの協力体制を通じ、医学的知見への敬意を明確にしている。一方で、自らが医療行為を行わない立場を明示し、役割を非医療領域に限定している点は重要である。
医療と社会実装の間には、専門性と生活者視点のギャップが存在する。Gentsomeは、その間に立ち、過剰な医療化でも、自己責任論でもない位置取りを試みている。
会社概要
会社名:MenLab株式会社
代表者:代表取締役 松浦 良彦
所在地:東京都渋谷区神南1−11−4 FPGリンクス神南5階
事業内容:
・男性更年期に特化した健康経営支援事業
・検査受診支援プラットフォーム「Gentsome」の運営
・医療機関での受診導線設計(非医療領域)
・セミナー・共同研究・プレゼンティーズム改善支援
■Gentsome Check:https://gentsome.jp/
ZEROICHI編集部が注目した理由
ZEROICHI編集部が本件に注目した理由は、男性更年期を「語りにくい個人の問題」から、「構造として設計し直すべき社会課題」へと引き上げている点にある。症状の重さや数値の大きさを強調するのではなく、なぜ受診に至らないのか、なぜ企業が関与しづらかったのかという導線の欠如に焦点を当てている。
また、非医療領域に役割を限定しながら、医療・企業・個人をつなぐインフラを構想している点は、健康経営の次の段階を示唆している。Gentsomeは、男性更年期という未開拓領域を入口に、働き方と健康の関係を再設計する試みとして位置づけられる。
個人の不調を、社会の設計問題として扱うために
男性更年期の問題は、本人が声を上げにくく、周囲も踏み込みづらい。その結果、静かに放置され、後になって大きな損失として顕在化する。Gentsomeが提示するのは、「頑張り直す」ことではなく、「つながり直す」ための仕組みである。
働く男性のコンディションを、個人の責任から解放し、社会全体で支える。そのための最初の導線を整えるという点において、本件は今後の健康経営や労働環境を考える上で、整理しておく意義のある動きだと編集部は判断した。
■原文リリース(参照)
原文リリース発表日付:2026年1月26日
タイトル:日本初※「男性更年期に特化したスタートアップ」MenLab株式会社、働く男性のコンディション可視化と次の一歩を支えるプラットフォーム「Gentsome」提供開始
原文リリースのURL:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000176591.html
※本記事は、原文から一部編集・要約して掲載しています。
誤解や偏りが生じる可能性のある表現については、原文の意味を損なわない範囲で調整しています。