Sponsored by 株式会社ジルベルト
堀江貴文氏のYouTubeチャンネル『ホリエモンチャンネル』で、株式会社ジルベルトの代表取締役・福田裕士(ふくだゆうじ)氏と対談。“障がい者を納税者に”という理念のもと、障がい者の就労支援サービスを行う会社を経営する福田氏。福祉業界の現状や課題、今後のビジネスヒントについて堀江氏と対話を行った。
ホリエモン驚嘆… 増え続ける障がい者数
–本日のゲストは、株式会社ジルベルト代表取締役福田裕士(ふくだゆうじ)さんです。

福田裕士(以下、福田):神戸で障がい者の福祉サービスをしておりまして、就労継続支援A型事業、B型事業というのを行っております。内容としては、障がいのある方に弊社のサービスを利用していただいて、一緒に仕事をして、生産性や社会性を育んで、就職先に送り出すというサービスをしております。

堀江貴文(以下、堀江):はい。
福田:堀江さん、障がいがある方と関わる機会はありますか?
堀江: 乙武さんくらいですね。
福田:色んな方に「障がいのある方と関わったことありますか?」と必ず聞くようにしています。障がい者というと重度の方を思い浮かべたり、ダウン症の方を思い浮かべることが多いんですけども、働き世代には精神障がいの方が多くてですね。
堀江: あー、なるほど、はい。
福田:弊社のサービスを使っている方もほとんど精神障がいなので、そういった内容をお話出来たらなと思います。
堀江:全国で障がいのある方は何人いるんですか?
福田:障がい者の人数はだいたい1,000万人ですね。

堀江:1,000万人もいるんですか!? だって全人口の12分の1とかじゃないですか! そんなにいるの?

福田:めちゃくちゃ多いんですよ。なので、先の先には必ず障がいのある方がいるようなレベルで。
堀江:えっ!?
福田:身体障がいや知的障がいだったら見て分かるんですけど、精神障がいの方が軒並み増えているので、その方々は見た目では分からないので、そういう方がひっそり通っています。
福田氏が就労継続支援事業を始めたきっかけ

福田:私の起業の経緯なんですけど、兄が重度の知的障がいを持っていまして、一定のお金が稼げるようになった時に兄のことを思い出して、なぜお金を稼ぎたいと思ったかを考えると、自分と兄、2人分の給料がないと心配ということで「お金を稼ぎたい」と思いまして。じゃあ今後兄はどうなっていくのかなと考えたときに、施設に入る流れになるのかなと。そこで色々と検索したら、虐待や悪いニュースばかり出てきて、お金があっても自分の兄を良い施設に送れない。そもそも良い施設って何なのかなと分からなくなった。じゃあ、もう自分がこの業界に入って、様々な現場を知っていく必要があると思い、今の事業を始めました。
堀江:はい。

福田:就労継続支援に関わる仕事なのですが、当時給付費ビジネスをやろうとしていた方の手伝いで現場を見に行ったら、虐待まがいな現場があったので、当時の私からしたら「こういうところに兄が行ったら困る」という思いに拍車がかかり、その会社を買い取り、株式会社ジルベルトは今11期目なんですけれども、私が10年経営しています。
堀江: なるほど、なるほど。
福田:弊社の理念が「障がい者を納税者に」といい、この言葉を流行語大賞とかに選ばれるような、健常者が障がい者を思い浮かべたら「障がい者を納税者に」と言えるようなくらいまで広げていきたいなと思っております。
堀江:うん。

福田: 武田双雲先生に書を書いていただきまして、真ん中に楽しいっていう言葉を入れていただきました。様々な機会や成長が凄い大事だなと思っていますので、障がいを持っている方にも、納税する事は働くということと同義だと思いますので、いろんな機会が与えられたらなと思い、このような理念にしています。
堀江:なるほど。
福田:弊社はYouTubeで発信しているんですけど、障がい当事者の方に編集していただいていて、サムネイルや企画もしていただいてるんですけども、ちょっとお見せしてもいいですか?
堀江:はい。
福田:民間の方が出している動画と遜色ないような、クオリティーで仕事をしていて、実際に民間企業の動画を編集させていただいたりとか、普通に社会的戦力として、凄く生産性がある方ばかりです。
堀江:はい。
福祉業界の給付費ビジネスの裏側

福田:就労継続支援A型やB型は聞いたことがありますか?
堀江:ないですね。
福田:フランチャイズとかで流行ってきているんですけども、それが給付費ビジネスのようになっていて、本来は就労を支援することが目的なんですけども、給付費だけを目的にしている経営者が多いんです。
堀江:うん。

福田:A型事業とB型事業の違いは、 A型は雇用関係にある。

福田:B型は登録制なので雇用されていない。
堀江:なるほど。

福田:このA型とB型合わせると、全国に2万2,300ケ所ぐらいあるんですね。
堀江:施設が?
福田:そうです。 施設がかなり多くあってですね、それはちょっと多すぎだなということで、総量規制が地域でかかったりしています。給付費ビジネスをしたい方が新規参入されていて、当事者の方も飼われてるような形になってしまっています。事業所に来ても、自分たちがやりたいことではないし、生産性もあるのかどうかって疑問を抱きながら、「自分たちは飼われている」というような空気感を業界で作ってしまってるっていうのがすごく問題になっています。
堀江:うん。
福田:そこを自分たちは発信して変えていきたいという思いがあります。

堀江:給付費っていくら貰えるんですか?
福田:給付費はそんなに多くは貰えないです。
堀江:広く薄くみたいな感じですか?
福田:広く薄くですね。 1つの事業所に定員数が決まっているので。
堀江:1事業所で?
福田:1事業所です。
堀江:1つの法人で複数の事業所を作れるんですよね?
福田:作れます。
堀江:御社は株式会社なんですか?
福田:はい。
福田:株式会社でもいいんですね?
福田:はい。なので、新規参入がすごいしやすいんです。
堀江:でも給付金をもらえるんだ!

福田:給付金を貰った時に、ルール違反していたとしても、国があまり罰則をつけていないんです。A型雇用とB型雇用で、雇用と登録の違いっていうところもありますが、私たちは就職させるというのが、この仕事の醍醐味だと考えています。しかし、ほとんどの事業所が就職はさせずに自分の下に留めています。
堀江:給付金をチャリチャリもらうということですか。
福田:そうです。
堀江:それが目的になってると。
福田:業界の問題としては、必要以上に事業者数が多いこと。
堀江:事業者数が多いのは、1事業所に収容できる人数が決まってるからじゃないんですか?
福田:それもあるんですけども、出来ては潰れてと結構回転が早いんです。
堀江:なるほど。ちゃんとできてないんですね。儲かると思って入ったら、「大して儲からなかったから辞めちゃえ」みたいな。質の低いところが多いということですね。
福田:そうです。
堀江:わかりました。障がい者の人たちは、その事業所にはどうやって来るんですか?
福田:A型事業所の場合、ハローワークの求人を見てきたりとか。B型事業者の場合、Google広告を活用したり。
堀江:障がい者手帳を持ってる方限定ですか?
福田:障がい者手帳を持っている方か精神疾患の方、医師の診断書を持っている方なら手帳を持っていなくても利用できます。
堀江:なるほどね。
福田:この業界はもっと人数が増えていくので、新規参入しても安泰な業界だろうと思われて、参入される方が多いです。
ホリエモンが語る… 服役中の体験

堀江:全然忘れてましたけど、刑務所でやってました。
福田:そうですか!
堀江:はい。長野刑務所第15工場というところで、そういう人たちの相手をしてました。ただ、精神障がいの人はいなかったです。 身体障がいか知的障がいか、認知症。覚醒剤の人もいました。
福田:薬物依存やアルコール中毒の方も、精神疾患の一部になってきますよね。
堀江:はい、私はその人達に仕事をさせてました。キーボードの組み立てと、だるまの絵付けとかをやってました。和菓子屋の紐を通す作業って刑務所でやってるんですよ。
福田:ただやっぱり単価が低いですよね。そういう仕事はたくさんあるんですけど、やっぱり単価を高く持ってきて、みんなに仕事をしてもらうことがなかなかできないっていうのが業界の課題です。

堀江:特に精神疾患の人はそうですね。 昔、そういうのが分からなかった時期にいましたね、そういう社員。「うつ」という言葉がなかった時代に、今考えるとこの人うつ病だったんだって、いきなり会社に来なくなるんですよね。
福田:そうです。 さきほど堀江さんのおっしゃっていた身体障がいとか知的障がいの方だったら、わりかし仕事をやってもらいやすい。しかし、精神障がいの方は凄く波があるので、毎日安定して事務所に来れない。 それこそ自分の知識経験で、これはやりたくないというのがある。僕たちの教える力や伝える力を結構勉強していかないと、うまく事業所が回っていかないっていうのもあります。
堀江:はい。
福田:その人に合わせた仕事を作るべきですが、そこを作っていくことを経営者はあまり考えられていない。利用者数が定員に達してしまったら満足して、次の展開、次の展開という形で、内容がない事業所作りになっているのは、この業界の課題だと思っています。
ジルベルトの事業者支援の方法とは?

堀江:その課題、どうやって解決してるんですか?
福田:業界の課題として、障がい当事者もそうなんですけど、そこに携わっている支援員も、あまり仕事観が高くない。それこそ事業所を作った場合、支援員を雇いたいので、近くのおばちゃんがパートに来る形になるので、その方たちへのコンサルティングもしています。
堀江:そうなんですか?

福田:はい。立ち上げの支援もさせていただきますし、今うまくいってない方に伴走させてもらって、1年間ほど一緒にいろんな課題をクリアしていくと、組織の体制作りができます。
堀江:それはいいですね! なんとなくお金が余ってるから、とりあえず儲かりそうだから、立ち上げてみようみたいな人たちが多そうじゃないですか。
福田:本当におっしゃる通りですね。 最近流行りの美味しいビジネスという捉え方をされている方が結構多いですね。
堀江:なるほど。
福田:でも、上手くいかないってお声かけいただけたら、現場見て今後しっかりやっていけるようにサポートします。
堀江:はい、それはいいですね。 特に地方のグループとかだと、そういう就労支援をやりながら、結局最終的に人手不足だから、自分の会社のグループに入ってほしいとかもあるでしょう。

福田:今だったら法定雇用率として40人の組織に2.5人は障がいを持っている方を雇わないといけないっていうのがあるんですけれども、その40人っていうのも2年後には37.5人に引き下がってっていう形で、2.7%は雇わないといけないという形になるので、どんどん障がいを持っている方を雇っていかないといけないっていう方向性にはなってるんですね。 なので、障がいの理解は会社であればある程いい。
堀江:1,000万人いたら大変ですよね、確かに。
福田:いや、めちゃくちゃ大変ですね。その辺の取り扱いがなかなか難しくて。一回失敗経験を企業でしてしまうと、Aさんを雇って上手く行ってたのに、急に来なくなったりとか、暴れちゃったとか失敗経験をすると、やっぱり2人目、3人目を雇いづらくなる企業はいます。
堀江:確かに、壮絶だよね。就職支援先に引き継いだりするんですか?
福田:僕たちは労働局から就職に対する指導が出来るという認定を持っています。
堀江:はい。
福田:民間企業の方に指導する形になります。なので、障がい者雇用に苦戦している企業とか、今から障がい者雇用したい企業さんも、私たちにご連絡いただけたら支援できます。横の繋がりも同じ事業であるので、こういう人材が欲しいですと言われたら、色んな人に聞いて、こういう人材がいますよとマッチングが出来ます。より良い障がい者雇用の実現につながると考えています。
堀江:なるほど。そういったこともやられてるんですね。
福田:結局は自分達の仕事がうまくいってる場合、そこに絶対にジョインできるはずなので、そこのマニュアルであったりとか、どう取り扱うかが分かれば戦力になる。そこもお伝えできています。
堀江:確かに。
深刻視されている「8050問題」

福田:業界で8050問題っていうのがありまして。
堀江:8050?
福田:80歳の親が50代の引きこもりとか、精神障がいの方の親亡き後、どうしていくかっていうのは、業界の大きな課題なんですけど。そこは私達がしっかり頑張って、その方々を企業につないで働ける戦力にしていく方法しかないかなと今は思っています。
堀江:確かに確かに。
福田:それ以外は議論しても、親と子どもは共依存があったりして、離れられなかったりするので、解決できないと思ってるので、僕たちみたいな企業がしっかり頑張るしかないと思っています。
堀江:共依存ね~。依存してそうですよね。
福田:親も離れられなくなっているので。早め早めに障がいを持っているお子さんがいる場合、色々な福祉サービスや関わる方を増やしておかないと、離れられない可能性があるなと。
堀江:うん、確かに。
福田:その問題を私たちも解決したいと思い、様々な株式会社が参入はしてくるんですけど、しっかり頑張りたい方々には、私たちもお力添えができるので。しっかりと頑張りたい方々が新規参入してくれたら、僕らも嬉しいなと思っております。
堀江:そういったところに手伝いをするみたいな。
福田:そうです。
堀江:はいはい、それはありですね。
福祉業界を良くしたい! ジルベルトの展望

福田:まあ、僕たちのビジネスモデルはさっき言った通り、事業所をいっぱい展開していったら、会社としての年商は上がりますが、それが目的ではなくて、福祉業界全体を良くしていきたいので、コンサルティングをさせていただいてたり、より多くの支援者のレベルを上げていきたい。より障がい福祉に関わる人を増やしたいですし、興味を持っていただけたらと。法定雇用率もどんどん厳しくなってくるので、皆さんの理解がはかどれば、日本全体としても良くなると思っていますね。そこを理解してもらえるきっかけづくりができたらなと思っています。
堀江:ああ、確かに確かに。
福田:新しく障がい者雇用したいという企業さんであったりとか、僕たちの業界に参入してきたいという企業さんにはお手伝いできますので、お気軽にご連絡いただきたいです。

堀江:あと、障がい者の方も?
福田:障がい者の方もうちで働きたいとか、就職先に悩んでますって方がいたら、ご連絡いただけたらマッチングできます。
堀江:それも家族の方とかでもね。
福田:全然大丈夫です。
堀江:家族の方とか障がい者ご本人でもいいし、あとはこういった業界に入りたい会社の方、興味がある方、あるいはもうすでに運営されてて、問題を抱えているとか悩みを持っているみたいな会社さんもご相談にいっていいんですね?
福田:是非。
堀江:あとは法定で今は40人以上ですか、雇用している会社は障がい者を雇わなきゃいけないキャップがあるんで、ご相談とかも乗っていただけるし、なんなら障がい者の方を紹介してくれる。
福田:そうですね。障がい者雇用関係は全般受け入れてます。
堀江:全般受け入れているということですが、キャパは大丈夫ですか(笑)?
福田:全然大丈夫です。
堀江:結構来るかもしれないですよ。
福田:それも本当嬉しいですね。
堀江:世の中に困っている人たちは、結構いると思うんですよ。
福田:浮き彫りにならないと言いますか、困っているんでしょうけど、あんまり出会うことがないので。
堀江:いや、そんなことをやってくれる人がいるって思わないもん。 僕はそんな仕事があるとすら知らなかったです。そんなもんですよ、世の中の人なんて。
福田:それじゃあ、私がもっと発信をしていかないといけないですね。結構理解は進んではいるんですけど。
堀江:いや、全然進んでないですよ。
福田:そうですか。
堀江:はい、もう人事や総務の人たちが少しやってるだけで。
福田:そうですね。会社全体の人が理解しているわけではないですからね、一部の人だけに問題意識がある。
堀江:そうですね、だから知らせることから始めないと。たぶん問題意識を持ってっていう方が大事かなって思いますね。1,000万人もいるんですよっていうところが、まずインパクトとしては大きいかな。
福田:そうですよね、皆さん知らないですもんね。
堀江:ということで、今日はありがとうございました。
福田:ありがとうございました!
【提供:株式会社ジルベルト】
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画像:ホリエモンチャンネル
※この記事は『ホリエモンチャンネル』の内容を読みやすく再編集したものです。
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