「食事写真を撮るだけ」で栄養分析、楽しく続く健康習慣を誰でも手軽に
東京大学発ヘルスケアスタートアップのissin株式会社は、これまで同社製デバイスの購入者専用アプリだった「ウェリー」を一般ユーザー向けに無料開放した 。
毎日の食事写真を撮るだけでAIがカロリーや栄養バランスを分析するなど、健康維持に不可欠な生活習慣の改善を、より手軽で楽しくサポートする。
AIアプリ「ウェリー」が実現する新時代の健康管理
issinは、「生命力溢れる世界を実現する」をビジョンに掲げ、「スマートバスマット」や「スマートリカバリーリング」といったヘルスケアデバイスを提供してきた 。スマートフォンアプリ「ウェリー」は、これらのデバイスと連携し、体重や睡眠データをもとにユーザーをサポートするアプリとして累計ユーザー数11万人を突破している 。
今回、機能の一部刷新とアップデートを実施し、デバイスを持たないユーザーでもAIによるコア機能を無料で利用できるように一般公開された 。これにより、ユーザーは食事の時間をより楽しく過ごし、「食べること」への意識が自然と変化していくことを目指す 。
主な機能と「スイカゲーム」との連携
「ウェリー」は、「体重管理・食事・睡眠・ストレス・活動量」など、健康維持に重要な生活習慣を楽しくサポートする 。
- AIによる食事分析: 食事写真を撮るだけで、AIがカロリーや栄養バランスを分析・記録する 。食事のシチュエーションも認識し、パーソナルヘルスケアAI「ウェリー」が親しみやすいコメントやアドバイスを提供する 。
- 摂取状況の可視化: 体重や活動量をもとに推奨摂取カロリーを自動で算出し、摂取状況をわかりやすく可視化する 。
- 専用デバイスとの連携: 「スマートバスマット」や「スマートリカバリーリング」のユーザーは、体重・体組成・睡眠データなどを自動で記録できる 。
また、「ウェリー」には「スイカゲーム エクササイズ版」が搭載されており、運動が苦手な方でもゲーム感覚で活動量を増やせる 。これを記念して、ゲーム内で集めたスイカの収穫数を競う「スイカ収穫イベント」も開催中である 。
アプリのダウンロードはこちら(iOS/Android): https://issin.cc/pages/app-download
スイカ収穫イベントの詳細はこちら: https://issin.cc/pages/suica-event-202508
ZEROICHI編集の注目点
本記事は、「計測」から「行動変容」へと健康管理のフェーズを進化させている点に注目した。
issinが提供する「スマートバスマット」や「スマートリカバリーリング」は、体重や睡眠といった健康データを自動で「計測」するデバイスである 。しかし、これらのデータを可視化するだけでは、ユーザーの行動そのものは変わりにくい 。
この「ウェリー」アプリは、「食事の記録」という面倒な行動を「写真撮影」という手軽な操作に置き換えることで、継続的な行動を促している。さらに、「スイカゲーム エクササイズ版」のようなエンタメ要素を組み合わせることで、「計測」の先にある「楽しく続ける」という行動変容のハードルを徹底的に下げている 。
これは、テクノロジーを単なる「データ収集装置」で終わらせず、「ユーザーの心理的障壁を取り除き、行動に繋げるための仕組み」として設計する思想の現れである。特に、代表の程涛氏が「スイカゲーム」の開発者であるという背景も、この「エンタメとテクノロジーの融合」という思想を補強しており、読者の関心と共感を強く引き出すだろう。
※本記事は、原文から一部編集・要約して掲載しています。