堀江貴文氏は6月4日、WHILL株式会社の杉江理代表取締役兼CEOを取材。次世代車椅子などについて話を聞いた。杉江氏いわく、パーソナルモビリティは将来スマホのように一人1台所有する時代が来るという。その理由とは…。(初回配信:2019年6月4日)
将来、パーソナルモビリティを一人1台持つ時代になる
堀江 これ、1台、いくらですか?
杉江 45万円です。
堀江 福祉機器みたいな扱いなんですか?
杉江 日本ではそうですね。
堀江 ということは、9割は助成される?
杉江 はい。介護保険レンタルの対象になります。ただ、日本には500m歩けない歩行困難者が900万人いると言われているのに、電動車椅子の市場は年間2万台なんですよ。
堀江 へー。
杉江 そこをなんとかしなくちゃいけない。現在、898万人の歩行困難者が家の中に引きこもっている。そっちの方が問題ですよ。
堀江 僕もパーソナルモビリティのことをずっと考えていて、確かにライドシェアみたいな方向もあるとは思うんですが、どっちかというと個人所有の方向じゃないかと思っているんですよ。
杉江 はい。
堀江 スマホと一緒だと思うんです。スマホってシェアしないですよね。みんなパーソナライズドされた自分のスマホを持つようになった。ぶっちゃけ、スマホって高いじゃないですか。最新型だと10万以上するじゃないですか。それを一般の人でも2年に1回買い替えたりしている。そうしたら、30、40万円のパーソナルモビリティも普通に買うんじゃないかなと思うんですよ。今は、まだiPhoneが出ていなくて、ザウルスとかブラックベリーとかが出ていた時代の感じ。どこが先にiPhoneを作るかということだと思います。
杉江 なるほど。
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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保
杉江 理 Satoshi Sugie
WHILL株式会社代表取締役兼CEO(最高経営責任者)。1982年生まれ。静岡県浜松市出身。日産自動車開発本部を経て、一年間中国南京にて日本語教師に従事。その後2年間世界各地に滞在し新規プロダクト開発に携わる。元世界経済フォーラム(ダボス会議)GSC30歳以下日本代表。Silicon Valley Business Journal’s 2017が選ぶ40歳以下の経営者40人の一人選出。