2024年1月20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」が月面へピンポイント着陸に成功。
この快挙について堀江貴文氏が2024年1月26日のYouTube番組『ホリエモンチャンネル』で解説した。
JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が月面へのピンポイント着陸に成功したことについて解説します
世界初!誤差100m以内のピンポイント着陸に成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)がH-2Aロケットで打ち上げた小型月着陸実証機『SLIM(スリム)』が、20日に月面着陸を成し遂げ、旧ソ連、アメリカ、そして中国、インドに次いで、日本は月面着陸国として5国目となった。
着地予定地から100メートル以内に着陸する技術をもつ“ピンポイント着陸”を達成したのは日本が世界初となる。25日のJAXAの会見では、これまでに探査機から送られたデータなどの解析から、探査機は着陸目標地点から東側に55メートルほどの地点に着陸したと推定されることを発表。
堀江貴文氏「80点、90点あげてもいいという成果」
JAXAの発表を待ち、堀江貴文氏がYouTube『ホリエモンチャンネル』でコメントを述べた。
ピンポイントで着陸することによって、資源探査が可能になることから、今回ほぼ狙ったところに着陸ができたことは、素晴らしい成果だと語る堀江氏。
一方、現在SLIMの太陽電池は西を向いており発電ができていないと分析されるとJAXAが発表したことについて、
「この太陽電池パネルはどうやら西側に向いているということで、いわゆる西日ですね。そのため、2月末から3月1日とか、その頃に太陽が当たってくれれば太陽電池パネルが機能してバッテリーが充電され、スリムのデータがいろいろまた使えるようになる。これに期待したい」と話す。
また、堀江氏は、SLIMの着陸時にセラミックスラスターと呼ばれるエンジン部が脱落する映像が映っていたことに触れ、かつて「金星探査機『あかつき』でも同じセラミックスラスターによるトラブルがあって、今回で2度目」とし、「誤差」が生じた原因ではないかと推察した。
堀江氏は、今回のSLIMのピンポイントでの月面着陸成功について、太陽電池パネルの問題があり100点満点とは行かなかったが、80点、90点あけてもいい成果だとまとめた。
月面基地計画へ近づいた
堀江氏によれば、月の北極と南極に存在する永久影領域において氷が存在する可能性があり、その氷を採掘して水と酸素を生成し月面基地を構築する可能性もあるという。
月の資源探査が可能となれば、将来の無人プラントによる月面基地計画への可能性も広がるだろう。
コメント欄にも「本当に日本の宇宙開発の大偉業だと思う。」「観測データも回収出来たという事で私は成果にひとまず拍手を贈りたいです!」「ピンポイントで着陸できる技術の意義と目的が良く分かりました。ありがとうございました。」など、ピンポイント着陸祝福と今後への期待の声が多く、また宇宙ロケット開発会社のインターステラテクノロジズの取締役・ファウンダーでもある堀江氏の宇宙解説への関心の高さも伺えた。
堀江貴文氏の発言全文は、『ホリエモンチャンネル』(YouTube)で公開しています。
Photo:ホリエモンチャンネル