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週末になると2時間待ち!【大江ノ郷自然牧場・小原氏が語る「1個100円の卵が売れる訳」とは その2】

堀江貴文氏は、「天美卵」という1個100円の卵を全国へと販売する傍ら、地域に根差した六次産業を推進する大江ノ郷自然牧場の社長・小原利一郎氏に、大江ノ郷自然牧場の名前が知れ渡るようになるまでの経緯や、複合施設「大江ノ郷ヴィレッジ」&閉校を活用した里山リゾートホテル「OOE VALLEY STAY」が高い人気を誇る理由について話を聞いた。

「大江ノ郷自然牧場」の名前が一気に知れ渡るようになったきっかけ

小原 観光牧場以外でここ(大江ノ郷自然牧場)に来ていただく方法はないかなと考えた時に「おいしいスイーツを作ったら、食べに来てもらえるかな」って思ったんです。

堀江 でも、スイーツのパティシエさんみたいな人は、どうやって集めたんですか?

小原 いや、パティシエさんとかは集めてないです。当時はいなかったんですよ。

堀江 いない?

小原 はい。卵の配達をしている従業員がパティシエです。

堀江 ハハハハハ。

小原 だから、最初はおいしくなかった(笑)。でも、スイーツ作りの勉強を始めて、だんだんとプリンやシュークリーム、ロールケーキ、バームクーヘンなどおいしいスイーツができるようになりました。

堀江 まあ、センスがあればすぐにうまくなりますよ。でも、卵の配達をしている人がスイーツを作るというストーリーも時代に合ったんじゃないですか?

小原 そうだと思います。スイーツを作り始めたのは2008年からなんですけど、その頃から異業種の人が作るお菓子が少しずつ注目されていましたから。そして、2012年頃からパンケーキを作るようになったんです。そうしたら、食べてくださったお客さんがフェイスブックなどのSNSでどんどん拡散して、一気に名前が知れ渡るようになりました。

堀江 ネットの力はすごいですからね。みんなスマホで調べてくるんでしょうね。

その3へ続く

小原利一郎(Riichiro Ohara)
「大江ノ郷自然牧場」社長。1965年生まれ。鳥取県出身。専門学校卒業後、県外の養鶏場で働くも、近代型養鶏に疑問を感じ、サラリーマンへ。その後、平飼い養鶏の夢を叶えるため、地元鳥取へと戻り、「大江ノ郷自然牧場」を創業。「天美卵」として一個100円の卵として全国へと販売する傍ら、地域に根差した六次産業を推進するとともに、自然循環型農業へ取り組む。
2009年、卵の専門店「ココガーデン」を開店。2016年に農と食のナチュラルリゾートをコンセプトとする複合施設「大江ノ郷ヴィレッジ」、2019年には閉校を活用した里山リゾートホテル「OOE VALLEY STAY」を開業。