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車椅子が治安維持を担う時代に!? 【WHILL代表・杉江 理の考えるパーソナルモビリティ その4】

堀江貴文氏は6月4日、WHILL株式会社の杉江理代表取締役兼CEOを取材。次世代車椅子などについて話を聞いた。パーソナルモビリティを移動手段以外の視点から考えると、こんな驚きのアイデアまで…。(初回配信:2019年6月10日)


パーソナルモビリティは街の防犯にも役立つ

堀江 僕も会社を作ったんですよ。「Hakobot」っていうんですけど。

杉江 パーソナルモビリティの会社ですか?

堀江 いや、人が乗るやつじゃなくて、荷物を運ぶやつ。もうすぐ実証実験を始めるんですけど、それはA地点からB地点に物資を送る移動手段だけだと思っていたら、移動交番にも使えるんですよ。

杉江 おまわりさんということですか?

堀江 移動パトカーとか無人パトカーみたいな。

杉江 ヘンなやつがいたら通報するとか?

堀江 カメラでトラッキングしてクラウドにアップロードして、AIが異常を発見したらアラートを出す。もし襲われたら、そいつが犯人だってわかるし。

杉江 なるほどね。

堀江 うちとパートナーシップを組んでいる「三笠製作所」という会社が、すでにドバイに移動交番を納めているんですよ。

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杉江 へー、すごいですね!

堀江 ドバイ警察のは移動交番がメインなんですけど、僕らが作る配送ロボットは、配送しながら監視をするやつです。で、ゆくゆくは人口5000人くらいの地方の特区とかで、全ルートを最適化しておけば、配送していないときはそこを巡回していればいい。そうするとパトロールにもなるから、警察の予算も使えるかなって。

杉江 確かに、人口が少ない地方の村とかだと監視カメラはないですからね。

堀江 だから、御社のパーソナルモビリティもパトロールに使えるんですよ。空港とかで巡回させておけば、不審者の監視ができるんです。

杉江 そのアイデアは、すごく面白いですね。

堀江 そういうことまで絡めるとビジネスにしやすいですよね。

杉江 そうですね。

堀江 だから、ぜひ、試作をお願いします(笑)。

その1はこちら

Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保


杉江 理 Satoshi Sugie

WHILL株式会社代表取締役兼CEO(最高経営責任者)。1982年生まれ。静岡県浜松市出身。日産自動車開発本部を経て、一年間中国南京にて日本語教師に従事。その後2年間世界各地に滞在し新規プロダクト開発に携わる。元世界経済フォーラム(ダボス会議)GSC30歳以下日本代表。Silicon Valley Business Journal’s 2017が選ぶ40歳以下の経営者40人の一人選出。