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4分の1の海洋生物がサンゴ礁と関わっている【高倉葉太が語る サンゴ飼育&研究の未来とは? その2】

堀江貴文氏は7月10日、株式会社イノカ代表の高倉葉太氏を取材。サンゴの飼育や研究を行う理由や、地球環境の未来について話を聞いた。海洋生物とサンゴとの深すぎるかかわりとは…? (初回配信:2019年7月10日)

蛍光タンパク質が増える理由とは?

堀江 (水槽を見ながら)サンゴってキレイですよね。この大きさ(5cmくらい)になるまで、どれくらいかかるんですか?

高倉 これは1年ぐらいですね。

堀江 1年でここまで育つんだ。

高倉 そうですね。サンゴって色がどんどん変わっていくんですよ。

堀江 へー。

高倉 サンゴって、、蛍光タンパクを持っていて、それでどんどん色が変わっていくんです。で、例えばUVライトを当てると……。

堀江 ああ、すげえ。色が変わったよ。

高倉 特定の波長に反応するんです。また、別の波長のライトをあてると、若干、色が変わる。

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堀江 すごい。

高倉 サンゴは、特定の照明環境下で育ててあげると、この蛍光タンパクが増えるんです。そして、色が良くなる。

堀江 特定の照明環境下というと?

高倉 まだ、ハッキリとはわかっていないんですが、サンゴってもともと暖かくて紫外線の強い海で生きていますよね。その紫外線から身を守るために蛍光タンパク質が増えるんじゃないかと言われています。

堀江 じゃあ、色を良くするためには、紫外線を多めにあてるんだ。

高倉 多ければいいというわけではありませんが、考え方はそうですね。

堀江 超マニアックですね。

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高倉 海の環境をどう再現できるかなんです。そのためにスペクトル(分光分布)の計測器を持って海に潜ってサンゴのある場所で測っている人もいて、私達もそれと同じ波長の光をLEDであてています。

堀江 大変だなあ。

高倉 サンゴって、わからないことがたくさんあるんですよ。しかも、サンゴ礁って地球の海洋面積の0.2%しかないのに、約25%(4分の1)の海洋生物がサンゴ礁と関わって生きている。サンゴ礁がなくなることは海洋生物にとって大きなダメージになるんです。だから、陸上での飼育を通してサンゴに関する研究を進めると同時に、サンゴを守る活動も必要なんです。

その3へ続く

Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保

高倉葉太 Youta Takakura
株式会社イノカ代表 1994年、兵庫県生まれ。2013年、東京大学入学。2016年、モノ作りサービス会社「Makership」の創業メンバーとして参画。COO(最高執行責任者)に就任。2019年東京大学大学院卒業。2019年4月、アクアリウム設置会社「イノカ」設立。