堀江貴文氏は8月11日、星野リゾートの星野佳路氏を取材。「若者の旅」の未来などについて話を聞いた。(初回配信日:2014年8月14日)
着地型観光って知ってます? 日本はまだその対応が遅れているんです
堀江 あと、最近は「Airbnb」なんかもあるので……。「Airbnb」って空き部屋のマッチングサイトなんですけど、こういうサービスが星野さんたちからすると脅威になるのではないかと。Airbnbは今、世界のホテルや旅館の総数よりも多い部屋数が登録されてるんですよ。
星野 それは、どういう仕組みなんですか?
堀江 個人や小さな事業者などが、自分の空き部屋を登録しているんですよ。多分、沖縄にもあると思いますよ。探してみましょうか?
星野 じゃあ、自分の別荘とかも登録できるっていうことですよね。
堀江 そうですね。食事がついているかどうかもわかるし……。ほら、沖縄、けっこう多いでしょ。ここなんか1泊3760円ですよ。
星野 本当だ。料金は自分で決められるんですか?
堀江 自分で決められます。すごいですよ。僕は、こういうサービスが旅行を変えて行くんじゃないかなと思っているんです。
星野 確かに、旅しやすくなってるんですね。
堀江 最近は行きたい場所と予算を入力すると、旅の達人がプランを立ててくれる旅行のコンシェルジュサービスもでてきています。
星野 そういうのが始まっているのは、アメリカが中心なんですか?
堀江 いや、もう世界中ですよ。もちろん日本でもあります。僕がやっている『テリヤキ』っていうサービスは、そのグルメ版で、食の達人がうまい店だけを紹介しています。目指しているのはミシュランなんですけど、星とかはつけないし、まずい店の情報も載せていない。『Yelp』って知ってます? アメリカでナンバー1の口コミサイトなんですけど、飲食店だけじゃなくて、たとえば「竹富島のおすすめのレストラン」とか「おすすめのマッサージ」とか「おすすめのアクティビティ」とか、いろんなジャンルを網羅しているんですよ。だって、竹富島に来て、突然、「ジェットスキーやりたいな」とか思うことあるじゃないですか。
星野 “着地型観光”って知ってます?
堀江 着地型観光ですか?
この続きはメルマガで全文ご覧いただけます。登録はコチラ
Photograph=柚木大介 Text/Edit=村上隆保
星野佳路(Yoshiharu Hoshino)
星野リゾート代表。1960年、長野県軽井沢生まれ。慶應義塾大学卒業後、米・コーネル大学ホテル経営大学院に。日本航空開発、シティバンク等を経て、1991年に星野リゾート代表取締役に就任。その後、山梨県のホテル「リゾナーレ」や東北最大級のスキー場「アルツ磐梯」を再生させる。2003年、内閣府・国土交通省の「第2回観光カリスマ」 として選ばれ、現在、日本の観光産業振興のカギを握る経営者として注目されている。