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【頭専門揉みほぐし店『悟空のきもち』代表 金田淳美が語る“人気軸”経営とは? その3】

堀江貴文氏は1月23日、悟空のきもち代表の金田淳美氏を取材。「人気軸」の経営などについて話を聞いた。(初回配信日:2017年1月28日)

広告費はゼロ、フランチャイズもやりません!

堀江 例えば、銀座店は1日に何人くらいのお客さんが入るんですか?

金田 最高で30人くらいです。席数が5席しかないので。

堀江 じゃあ、セラピストは5人?

金田 セラピストはもう少しいるんですけど、5席をフルで回すということを考えているので。

堀江 じゃあ、単純計算で1日に1席6人くらいということですね。

金田 そうですね。実は今、キャンセル待ちのお客様が全店舗で1日に200人くらい増えています。ですから、施術しているお客様の数よりも待っているお客様の数の方が増えているという状態です。

堀江 それ、どうするんですか?

金田 ただ、これも私たちの“人気軸”の考え方なので、席数を増やすとか、値段を上げるとかいうことよりも、待っていただくことで来店された時の喜びや満足度を上げたいと思っているんです。それに、長期的なお客様の確保にも繋がりますし。

堀江 なるほど。開店時間は何時から何時までですか?

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金田 12時から21時までです。

堀江 1時間いくらでしたっけ?

金田 スタンダードコースで、税込6690円です。

堀江 1日30人だと、売上規模とかもなんとなく計算できちゃいますね。セラピストの人件費と家賃、それにちょっとしたもの……。

金田 そうですね(笑)。売上はそれほど多くはありませんが、利益率が高いという感じです。広告費ゼロですから。

堀江 本当に独特な考え方ですね。普通は店舗展開とかをバーッとやっていくじゃないですか?

金田 そうですね。でも、これが自分にしかできないやり方だと思っていますので。あと、女性しかいないから、こういう経営ができるのかなとも思っています。女性はこういう働き方の方が喜ぶと思っていますから。

堀江 大きくしようとは思わないんですか?

金田 人気軸で考えると、一般的にいう“大きく”は希少性を下げる行為だと思っています。“大きく”というのが私の中ではちょっと違っていて、2017年はニューヨークに店舗を出す予定なんですが、ニューヨークに行くのも「『悟空のきもち』の技術をワールドスタンダードにしたい」という思いからです。人気につながる希少性と価値がある場合だけ出店したい。ですから「利益を求めて、とにかく数を増やす」という考え方ではないんです。

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堀江 でも、金田さんは会計士をやっていたわけだから、一般的な企業の成長の仕組みというのはわかっているわけですよね。

金田 そうですね。でも、出資してもらうのは嫌で、できれば自己資金でやっていきたい。無借金経営をしたいんです。ニューヨークも無借金でいける予定です。

堀江 だから、また、そういうところも独特ですよね。何も知らない人が「借金は怖いから」みたいな感じで自己資金だけでやるというのはわかるんです。でも、知っている上でやっているわけだもんなあ。

金田 なんというか、他人がやらない方法でやっていきたいというのがあるんです。皆さんがやりそうなことはやらない。よく「もうすぐフランチャイズをやるんでしょ」って言われるんです。フランチャイズの電話もよく来ます。

堀江 そうでしょうね。

金田 でも、やらない(笑)。

その4に続く

金田淳美 Atsumi Kaneda

頭専門揉みほぐし店『悟空のきもち』代表。2008年に日本初の頭専門揉みほぐし店『悟空のきもち』を京都・四条河原にオープン。2010年には大阪・心斎橋に2号店を誕生させた。その後、東京に進出し、2013年に表参道に、2016年に銀座に展開。現在、3ヶ月先まで予約が埋まっており、キャンセル待ちは全店舗合わせて約9万人(2017年1月現在)という。