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【Jリーグチェアマン・村井満氏が語る 日本サッカーの問題点と未来とは?その4】

堀江貴文氏は12月28日、Jリーグチェアマンの村井満氏を取材。「日本サッカー」の問題点と未来などについて話を聞いた。(初回配信日:2015年12月31日)

「カメラをボールに埋め込む」こともやってみたい

堀江 今、話したグローバル化だけじゃなくて、大相撲に学ぶところは本当に多いと思いますよ。SNSと協力して「デジタル化」も進めているし、白鷗などの「スター選手」もいる。臨場感が味わえる「施設(スタジアム)」もある。つまり、プロスポーツが成功する3要素をすべて兼ね備えているわけですから。

村井 「相撲に学べ」ですね。

堀江 ところで、今後のJリーグのデジタル化については、どうなんですか?

村井 サッカーの試合のライブ感を、もっともっと楽しんでもらうためにテクノロジーを使ってやりたいことはいろいろあります。

堀江 例えば?

村井 現実味のある、なしはさておき、カメラを内部に搭載したボールなんてどうですか? そのカメラだと、センターフォワードがボールに向かって走ってきたり、PKの時にゴールキーパーに向かっていく映像がボール目線で撮れると思うんです。そういうのって、ものすごい迫力ですよね。堀江さん、開発できませんか?

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堀江 サッカーボールにカメラを入れる発想は面白いですね。いいんじゃないですか。でも、難易度高そうだな(笑)。

村井 VRで試合を360度見られるようなのも面白いと思います。「ハコスコ」みたいなもので、試合や公開練習を360度カメラで見られたら、どれだけ迫力があるか。

堀江 ハコスコつけて試合を見るのはちょっとキツイような気もしますけど。でも、カメラの数は増やしたほうが絶対にいい。今は、カメラの数が圧倒的に少ないですよ。「GoPro」(ウェアラブルカメラ)とか、もっといろいろな場所に設置したほうがいいんじゃないですか。

村井 そうですね。今後は観戦環境をもっと整えることを考えていくつもりです。

堀江 それから、ユーザーが勝手にコンテンツを作っていくCGM(Consumer Generated Media/消費者生成メディア)的なものが何かあったほうがいいと思います。Jリーグというコンテンツから、二次創作が生まれていくような状況。たとえば、サッカー漫画の『GIANT KILLING』なんて、すごくうまくいってる例じゃないかな。あとは、運営側が選手を選んで“神イレブン”みたいなものを作っていくのも面白い。

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保

村井満(Mitsuru Murai)

第5代Jリーグチェアマン。1959年生まれ。埼玉県出。早稲田大学卒業後、1983年、『日本リクルートセンター(現リクルートホールディングス)』入社。同社執行役員、リクルートエージェント(現リクルートキャリア)社長などを歴任。2008年より日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)理事を務め、2014年1月31日に第5代チェアマンに就任。