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「開腹手術なしで治療ができる」 【自治医大・山本博徳教授が語る 小腸の内視鏡検査・治療の最先端 その2】

堀江貴文氏は8月17日、自治医科大学の山本博徳氏を取材。「小腸の内視鏡検査・治療」の最先端などについて話を聞いた。(初回配信日:2015年8月17日)

小腸の病気は内視鏡じゃないと早期発見が難しい

山本 3つめが「血管性病変」。毛細血管が異常に拡張して出血を起こします。

堀江 なんで血管異常になっちゃうんですか?

山本 それは先天的なものもあるでしょうけど、ほとんどの場合は後天的なもので、高齢者の方に多いんです。そして、ほとんどの場合、肝硬変や腎不全、心臓病などといった合併症を持っている方だったりします。小腸疾患を持っている患者さんというのは、病能期間の長い人が多いんですよ。

堀江 病能期間ってなんですか?

山本 症状が出てから診断がつくまでの期間です。小腸疾患は比較的ありふれた症状なんです。そのため診断が難しく、苦しんでいる人が多い。

堀江 「なんかお腹が痛いなあ〜」とか?

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その3に続く

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保

山本博徳(Hironori Yamamoto)

自治医科大学消化器内科学教授、医学博士。1960年生まれ。高知県出身。1984年、自治医科大学卒業。1990年、米国メイヨークリニック、テキサス大学に臨床留学。2005年、自治医科大学助教授。2007年、自治医科大学教授。2009年、シンガポール国立大学客員教授。2012年、自治医科大学附属病院消化器センター、センター長に就任。ダブルバルーン内視鏡の開発者。これによって、これまで検査が難しいとされてきた小腸の奥まで診療・治療ができるようになった。