堀江貴文氏は7月27日、東京医科歯科大学の田中光一氏を取材。「ゲノム編集」の最前線などについて話を聞いた。(初回配信日:2015年7月27日)
この2、3年で遺伝子操作の技術は飛躍的に進歩した
堀江 僕、前に遺伝子診断をやったことがあるんですよ。
田中 どうでした?
堀江 尿酸値が上がりやすいという項目が1.5倍で、ほかの病気も1.2倍とか1.4倍とか、それくらいでした。
田中 そうですか。ただ、遺伝子診断も「なぜその配列だとその疾患が1.5倍とかに増えるのか」ということが、ほとんどわかっていないんですよ。そういう配列の人が確率的にこういう疾患になることが多いというだけで……。
堀江 プロセスがわかっていないということですか。
田中 そうです。プロセスがわからないと治療できませんよね。そこで我々は「ゲノム編集」(遺伝子改変技術)を使って、遺伝子配列の違いがどのようにして疾患の発症頻度を上げるのかを研究しているんです
堀江 田中さんは、人工的に作ったDNAを遺伝子に挿入して、簡単に効率良く遺伝子改変生物を作る技術を開発されたとか……。
田中 はい。
堀江 それは、具体的にはどういうことなんですか?
この続きはメルマガで全文ご覧いただけます。登録はコチラ
Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保
田中光一(Kohichi Tanaka)
東京医科歯科大学難治疾患研究所・教授、医学博士。1958年生まれ。新潟県出身。新潟大学にて医学博士取得後、1998年東京医科歯科大学教授、1990年東京医科歯科大学大学院教授。