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「ロボットによる、安全でハイレベルな低侵襲手術を」 【リバーフィールド・原口大輔氏と東工大・只野耕太郎准教授が語る 手術支援ロボットの未来とは?その4】

堀江貴文氏は1月11日、リバーフィールドの原口大輔氏(当時)と東京工業大学の只野耕太郎氏を取材。「手術支援ロボット」の未来などについて話を聞いた。(初回配信日:2016年1月15日)

介護や重作業用ロボットスーツへの転用も可能

堀江 EMAROの他に何か新しい製品を考えられたりしているんですか?

原口 空気圧制御で繊細な操作が行なえるので、ファクトリーオートメーションの分野でいろいろなことが考えられます。例えば、これまでは製品にエアーを吹きかけて端から端までただ飛ばすだけだったものを、任意の位置にピタッと止めることなども可能です。

堀江 なるほど。

原口 ほかにも『CYBERDYNE(サイバーダイン)』という会社が、筋電でパワーアシストするロボットスーツを販売していますが、弊社と共同研究を行っている東京医科歯科大学の川嶋研究室のほうで、それのエアー版を開発中です。人間の動きとエアーの親和性はとても高いですし、モーターよりも軽く、筋電センサーもいりません。

堀江 すごいなあ。

原口 ただ、エアー最大の課題というのがエネルギー源なんです。

只野 圧縮空気をどうやって作り出すかという問題があって、どうしてもコンプレッサーが必要になってきます。また、バルブで空気をコントロールしているんですが、バルブの空気が漏れるので、それがコンプレッサーへの負担を大きくしています。ですから、バルブの性能を高めることも必要です。

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保

原口大輔(Daisuke Haraguchi)

博士(工学)、リバーフィールド株式会社代表取締役 (当時) 。1980年生まれ。佐賀県出身。2013年、東京工業大学大学院博士後期課程修了後、東京工業大学精密工学研究所特任助教を経て、2015年、リバーフィールド株式会社代表取締役に就任。

只野耕太郎(Kotaro Tadano)

博士(工学)、東京工業大学精密工学研究所准教授。1980年生まれ。北海道出身。2007年、東京工業大学大学院博士後期課程修了。2008年、東京工業大学精密工学研究所助教に就任。2013年、現職に。