Sponsored by さくらフードサービス株式会社
堀江貴文のYouTubeチャンネル『ホリエモンチャンネル』に、さくらフードサービス株式会社・永松康朗(ながまつ やすあき)氏が登場。特許を取得した新しい給食システム『さくらの御膳』についての説明を行いながら、MCの土居 明莉(どい あかり)氏の進行のもと、堀江氏が「革命的だ」と驚いたその仕組みと、全国展開を見据えたパートナー募集の狙いに迫る。
介護施設の給食現場が直面する“限界”

土居 明莉(以下、土居):本日は人手不足に悩む介護施設に、人手いらずの新しい給食サービスを届けているさくらフードサービス代表の永松さんにお越しいただきました。

堀江貴文(以下、堀江):よろしくお願いします。
土居:永松さん、自己紹介をお願いしてもいいですか?
永松 康朗(以下、永松):福岡で老人ホームのおじいちゃん、おばあちゃんに食事の提供をする給食事業をしております。
土居:現在、介護施設の給食事業においては物価高騰の影響で深刻な赤字に陥っている施設も多く「限界」という声も、現場では少なくないそうです。
堀江:そうなんですね。まあ、そうか。

土居:高齢者施設の2025年1月の食費による支出は平均367万8000円で、一昨年の同時期に比べて、34万2000円上がっており、物価高騰だけではなく、電気やガスなどの光熱費の上昇も関係しているとのことです。さらに人手不足の深刻化が起こっていることで、かなり逼迫されている施設もあるそうです。
堀江:うん、うん。
土居:そんな状況の中、人手をかけずに食事を提供できる仕組みを開発して、特許も取得されているとのことで、水道光熱費などの固定費削減にも繋がる、まったく新しい給食のスキームを作ったのが永松さんなんです。
堀江:そうなんですね。
土居:永松さん、この『さくらの御膳』なんですけども、そもそも始められたきっかけというのは、どのようなものだったんですか?
永松:もともと私が給食委託の会社を令和元年に立ち上げまして、老人ホームの施設に厨房があって、そこに人を派遣して、そこで調理して盛り付けから提供、食器洗浄まで全て行う仕組みで行っていました。しかし、給食の委託費用が人件費や食材費の高騰で、施設側としては介護報酬も増えていない、入居者さんも年金や生活保護費も増えていないというところで、給食委託費というのが跳ね上がると、施設側も難しくなりました。よって、おかず(完全調理品)の販売、出来上がったおかずを施設が購入して、施設側の直営の人が湯銭→盛り付け→提供→洗浄という仕組みに変わっていきました。
堀江:はい。
永松:そんな中、ずっと私が営業に行っていた時に「この仕組みはいいんだけど、厨房の人がなかなか集まらないのよ」と言われることがありました。その人たちが辞めたら、「私たち介護スタッフが現場に入って、食器洗浄とかしないといけなくて、本来の仕事ができない」というような声がたくさんある中で、徹底的に人の手がかからない新しい給食サービスの仕組みを考えて、工場を作りました。
堀江:最初は厨房に人を派遣していた?
永松:はい、そうです。
堀江:それが回らなくなっていた?
永松:委託側も回らなくなったんですけど、介護施設側も価格の上昇(人件費や最低賃金の引き上げ)で、施設側も委託側に払うお金が高くなっているというところで、安いおかずを買って、施設側で温め、盛り付けのみで提供する仕組みが主流になってきているんですね。
堀江:うん、うん。
永松:とはいえ、人を雇うのが大変と…。
堀江:なるほど。だから、最初は人を雇って調理させてたんだけど、それもできなくなって、お惣菜とかを安く買ってきて、盛り付けだけをしてたけど、その盛り付けもできなくなったから「どうしようか」と考えましたという話なんですね。
永松:はい。
特許取得の食器とシステムが実現する給食業界の革新
土居:永松さんが、なぜこの事業を立ち上げてやっているのか、背景がよく伝わったんですけれども、では、『さくらの御膳』というのは、どのようなサービスなんでしょうか?

永松:老人ホーム・介護施設・病院などの施設に、食事を提供するオールインワン給食サービスです。

サービスの内容なんですけれども、老人ホーム・病院の入居者さん、一人ひとりに合わせた個人対応をしておりまして、例えば「“高橋さん”、“お粥”、“250グラム”、“キザミ食”で、“肉が禁止”です」というように、それぞれ個人対応をお客さまのほうに一番最初だけ、クラウド上に入力していただいて、それを弊社のセントラルキッチンで食札に印刷します。

堀江:めっちゃ懐かしいんですけど…。“キザミ”とか“粥”とか刑務所でやってたんですよ。
永松:そうなんですか?
堀江:実は刑務所の中も同じような問題を抱えていて、外部委託している刑務所もあるんですよ。
永松:まさに。そういったことをやっています。
堀江:刑務所でも“めん禁”とかありました。受刑者が飲み込めないんですよね。
土居:こういったいろんな形態食に対応しているということだと思うんですけども、これらはどこで作られて、どうやって施設に届けられていくんですか?

永松:福岡の糸島にセントラルキッチンを立ててるんですけれども、そこで専用の食器に、これは金型から作ってるんですけれども、配送のときにズレないように“くぼみ”を付けていて、工場で“キザミ”とか“ソフト食”とか全部盛り付けをして、それぞれ個人対応のフタの上に食札を置いて、それを冷蔵車でブルーの箱に入れて、施設にお持ちします。施設には温める機械を無料で貸し出しして、施設はトレーを4つずつ並べて、ただ差し込むだけで、80分かけて温まったら熱々の状態で、おじいちゃんおばあちゃんのもとに配膳していただいて、おじいちゃんおばちゃんが食べ終わって、食べ残しがあっても、またそのままフタをしていただいて、持ってきたコンテナに入れてもらったら、工場に持って帰って、洗い物は工場で全部やるという仕組みです。
土居:なるほど。じゃあ現場・施設自体はスタッフが洗い物をしたりとか、そういった業務も減るということですかね。
永松:はい、洗い物も盛り付けも、そういったものがなくなります。
土居:こういった配食サービスというのは、昔からもあったんじゃないかなと思うんですけども、『さくらの御膳』が大きく強い理由とか新しくなっている理由を教えてください。
永松:ワンプレートのお弁当箱とかで出している会社はあるんですけど、どうしても自分が逆の立場だったら、やっぱり「食器や茶碗は持って食べたい」とか、あとは見た目とか、そういったのってすごく大事だと思いまして、金型から食器を作りました。

堀江:すごいですね! いや、だから、そうか、弁当箱じゃなくてっていうところが大事なんですね。
永松:そうですね、やっぱり見た目は大事です。

土居:定食のような見た目だから、食べる側もテンション上がりますよね。「実際にこの食事、本当に美味しいのかな?」とか「どれくらい皆さんに気に入られているのかな?」というところもあると思います。毎日このお食事を楽しんでいられるのは、施設に入居されている方々ということですが、今日は「美味しい食事を楽しみたい」という思いが、一番の原点でもあると思いますので、実際に『さくらの御膳』を試食してみたいと思います。
堀江:食べるの?
土居:食べます!
堀江:すごい。
土居:すでにいい匂いがさっきからしてきているので、気になっていました。
堀江:この状態で届くんですか?

永松:はい、左下に食札が載ってる状態です。
土居:すごい! これ、かなり豪華な見た目ですよね。

堀江:おお!

永松:蓋を取って載せていただくと、御膳っぽくなるんです。
堀江:ああ、なるほど! めっちゃ良くできてる。すごいですね、考えましたね!
永松:ありがとうございます。
土居:可愛いですね。
永松:くぼみがあるのは配送のときに、食器がずれないようにするためなんです。
堀江:意外とホールド感ありますね。あっ、いくつかバリエーションを作れるんですね。
永松:麺の日はフタが変わって、トレーは一緒です。

土居:なるほど! これが特許を取っている配膳。
堀江:これ、特許っぽいですね。俺はちゃんとローカーボにしてくれてる。
土居:ご飯なしで、これはカスタマイズをしていただいたということですよね。では、いただきます。

堀江:ハンバーグうまっ!
土居:うん、おひたしも美味しいです。

永松:ハンバーグは手作りにこだわっていて、もともと私が調理師でしたので。
堀江:レストランをやられていたんですか?
永松:いえ、ずっと給食でやっていました。
土居:なるほど、調理師をやられてた永松さんだからこそ、味にもかなりのこだわりがちゃんと入ってるということですね。
堀江:ちゃんと美味しい。大事ですね。
土居:ハンバーグめちゃめちゃ美味しい。一日3食それぞれ500円ぐらいだと思うんですけど、そのクオリティとは全く思えない美味しさです。

堀江:かぼちゃも美味い。
土居:本当に作りたてみたいな感じなんですけど、温度とかも調整をしているんですか?
永松:温度は機械で温めるだけなんですけども、ただ、今回ちょっと違うのは、どうしても固定概念で、温と冷という形で、ほうれん草の和え物は“冷たいもの”とか固定観念があるんですけども、やはりこの手間をかけない、「冷だけ現場で盛ってください」と言ったら、結局人手がいるので、全て温かい食事という形にしています。最初は「冷がない」とクレームが出るんじゃないかと思ってたんですけども、実際はおじいちゃん、おばあちゃんは温かい食事が美味しいということで、すごく評価が高くて、なんかやっぱり固定観念だったなと。
土居:これも、衛生的にもクックチルという技法を使われているんですね。

永松:この温める機械が優秀なのは、冷蔵庫の機能も付いているので、夜に提供して終わって、一回冷やしてですね、明日の朝の分をセットしておけば、夜中の間は冷蔵状態で、勝手にスイッチが変わって、朝8時になったら、もう温まるみたいなこともできるんです。
堀江:じゃあもう早番の人はトレーから出して配るだけ?
永松:はい。

堀江:俺でもね、これすごいなと思ったのは、フタですよ。
土居:それでちゃんと配送もしてくれる。

堀江:ひっくり返してないんだよね。 俺、「これ、なんなんだろうな?」と思って。この状態で見ると、プラモデル? みたいな感じになっていたのが、実際にフタをお膳にするのが「おぉ~」みたいな。 いや、なんか特許っていうと、だいたいこういう会社が取る特許って眉唾というか「こんなんで特許を取ったの?」みたいなものが多いんですけど、これは特許だわ!
土居:ちゃんと工夫が凝らされている。
堀江:すごいわ!
永松:ありがとうございます。
全国展開に向けた最大の課題
土居:従来はこれらの調理とか配膳とか、一連の作業だけじゃなくて、人員の募集、それこそシフト管理とか配送スケジュールとか、そういったものをやらなきゃいけなかった。

堀江:これ全部やられていると楽だよね。施設の職員は楽だよね。
土居:そういった今まで見えてなかった、大きなマネジメントコストが『さくらの御膳』でギュッと削減されていますね。

永松:そうですね。それとは別に、この温める機械と冷蔵庫だけあればいいので、調理機器、スチームコンベクションとかの焼いたりする機械であったりとか、そういったいろんな機械が必要なくなるので、新規施設とかですね、新しく老人ホーム建てますということで、最初から『さくらの御膳』をってなると、大きな施設でも2,000~3,000万円の厨房に対する投資額が要らなくなる。食器洗浄がない分、水道光熱費が下がったりとか、残飯処理もないので、クリストラップの清掃の頻度が下がったりとか、食器を買わなくていいとか、そういったところでコストの削減にもなります。
堀江:意外と地味にかかるんですよね。
土居:今お話をお伺いしていると、すごく多くの施設さんが助かるし、導入希望の声もたくさんあるんじゃないかと思うんですけれども、何かちょっと大きな悩みがあるということで、今悩まれていることとはどういうことなんでしょうか?
永松:この工場を全国展開して、人が足らないというこの時代に沿ったサービスを広げていきたいと思ってるんですけども、なかなかそこに沿う会社さんがいなくて、今回ご相談に来ました。
土居:『さくらの御膳』のセントラルキッチンのパートナーさんが不足しているということですよね。永松さんが探しているパートナーとは、具体的にどういうパートナーなんでしょうか。
永松:まず『さくらの御膳』のシステムは、特許を取得しており、給食システムそのものを導入をしていただく形になります。
堀江:はい。

永松:パートナーとしては大きく2つありまして、1つ目に同業の給食会社さんで、セントラルキッチンを持っていらっしゃって、『さくらの御膳』システムを導入していただける会社さん。
2つ目は、新事業として『さくらの御膳』システムを導入し、新しくセントラルキッチンを立てていただけるような会社さんを考えております。
堀江:フランチャイズみたいな?
永松:そうですね。イメージとしてはそういった形で。利益率も高いので、出資していただいた方も投資した分、回収もすごく早いです。
堀江:う~ん、規模にもよるんでしょうけど、いくらぐらいの規模感なんですか?
永松:一応10億ぐらいは初期投資として、厨房の機械であったり、建物代とか、土地代を抜きでそれぐらいかかります。
堀江:10億で1日何食ぐらい製造できるんですか?
永松:食に直すと4,800食、1,600人分のお食事を作ることになります。

堀江:3食やってるの?
永松:はい、朝昼晩で。
堀江:すごいっすね。そりゃそうだ。施設もこれまでは厨房で3食分作ってたんですね。 驚異的ですね。
土居:じゃあ『さくらの御膳』のシステムで特許を取ったものをそのまま導入する、それの初期費用が10億円かかってくるっていうことですよね。
堀江:一日の値段とか決まってるんですかね?
永松:現状は朝400円、昼夕550円で計1,500円。月間では1人当たり4万5000円で、30床だったら135万円になります。
堀江:それを1,600人分供給できるということなんですね。
土居:具体的にパートナーとして想定されているような企業さんや事業者さんはどのようなところになりますか?
永松:例えば、運送会社さんであったりとか、もう正直10億円投資ができるところであればどこでも。
堀江:これは施設側への営業はどうすればいいんですか?
永松:営業も一緒にやっていきます。実際、業界の方がこの仕組みを聞かれたら、お客さんから毎回すごく褒められるんですね。「今からこの時代よ!」というような形で。なので経営者の方とかに話したら、「100床規模の老人ホームがボンっと変える」、「法人全体で変える」とか。どうしても、人件費と食材費の高騰で値上げ値上げは仕方がないんですけども、 この工場の良いところは、1箇所でやっていて一括納入ができるので、材料費が下がったり、人件費も1人あたりの生産性がすごく高かったりというところで、この価格で提供できているというような仕組みになっています。
土居:そういう意味だと同業の今までの給食会社さんも「導入したい」と思うような内容かなと思います。
堀江:1からスクラッチで作ると10億ぐらいかかる。でももともと設備があったら、もっと安くできるんですか?
永松:はい、そうですね。5~6億とかで。
堀江:いいですね。利益率は高いんですか?
永松:利益率は売り上げの20%ぐらい。
堀江:そんなにいっちゃうんですか!?

永松:1,500円でいくと300円は利益という形で、例えば月の売り上げは1,600床で1,500円にかけると7,200万円になるんですけど、残りの1,440万は利益として残ります。
堀江:この1,600床を実現できたら安定的に売上は入ってきそうですね。
永松:おっしゃる通りですね。コロナで施設中、蔓延してもですね、やっぱり食事の提供というのは必ずするので。
堀江:なくならないですもんね。
永松:なので、売り上げや利益がぶれることがあまりないというような事業になります。
土居:しかも1回導入したら、そこから契約をやめるというのはなさそうですね。
永松:そうですね。また委託に戻るとか、自分のところで雇って、完全調理品を温めるというのは。
堀江:なかなかあり得ないですね。
土居:そうなると対象の施設数が確保できれば、安定的な計画になるというところですかね。 数も安定していて、売り上げは読みやすいのかなと思ったんですけれども、原価とか人件費はどういう割合になっているんですか?
永松:ざっくりいくと1,500円いただく中の約500円が材料費で、人件費が約400円、冷蔵車で運ぶのでそういった配送費用などの経費で約200円ほど。最終的には約300円ぐらい残りますが、本当はもっと上振れします。
土居:そうなんですね。
永松:規模が大きくなればなるほど、電気代も薄まっていき、調理師さんの給料の高い人たちを増やさずに、逆に盛り付けとかの人を増やしていけばいいので、規模が大きくなればなるほど、利益率というのもどんどん上がっていくという感じで、弊社が糸島でやっている施設は20%超えています。後から「話が違うじゃないか」と言われるのが嫌なので下限で言っています。
土居:なるほど、少なくとも20%ぐらいは見込めるんですね。
堀江:最初の1,200万円が加盟金と研修費で、3%のロイヤリティと、初期投資が10億円ぐらいかかりますけど、これも目安は1億円の自己資金で、残りを金融機関から調達するような感じですか?
永松:そうですね。金融公庫さんからすごく応援していただいているので、基本的には金融公庫さんとの協調融資という形になると思います。
土居:かなり資金体力のある会社さんとか、こういうところを調達できる会社さんにとっては、新しく参入するような事業ですかね。
永松:そうですね、安定した仕事というところですね。

堀江:高齢化率が高まっているのは、やっぱり地方じゃないですか。地方は仕事が少ないんで、こういう堅い仕事は働き先としてすごくいいですよね。
私はロケットの会社をやっていて、福島県に立地しているんですよ。一旦、仮設住宅などに移住しちゃって戻ってきた人っているじゃないですか。 その人たちを何人雇用したら、じゃあ10億円まで「3分の2補助します」というような、そういう事業があるんです。3分の2を補助されて、工場を10億で作って自己負担は3億円ぐらいとか。
永松:それができたらすごくいいです。あと、食器洗浄は弊社のセントラルキッチンでは障害者の方たちにやっていただいててですね。
堀江:さらに言うと障害者雇用の助成金も活用できますね。
永松:助かっています。工場を建てたら人が集まらないんじゃないかという声があるんですけど、盛り付けの方は弊社で今、ミャンマーの方に13人来ていただいたり、バングラディシュから4人来てもらったりで、日本人じゃなければならないっていうところもないので、人が足らないときは、そういったところも。
堀江:最近は外国人雇用の形態も変わりましたもんね。特定技能で研修してもらって、スキルを身につけたら日本に移住してもらうみたいな。
永松:すごく優秀で、本当にびっくりするぐらい。
堀江:僕が知ってる限りの話で言うと、割とそういったものが地方にはあるので。地方は仕事がなくなってるんで、なんとかして人を呼び込みたいということもありますもんね。
永松:工場を建てていただいたら、すごく波及効果があります。

堀江:あと「地域おこし協力隊」というのもあるんですよ。地域おこし協力隊って、東京や大阪などの都心部から田舎に移住すると、その自治体に対して、1人頭300万円、最長3年間、お金が支払われるんですね。自治体から委託を受けて、「工場で働く」みたいな例もあるんですよ。だから、実質的に人件費タダで人を雇える、そういうのも全部組み合わせると、もっと運営コストが安くできると思います。
永松:それができると利益率はもっと跳ね上がりますね。
“革命的”と堀江氏も驚いたサービスの社会貢献と雇用創出の可能性
土居:堀江さん、かなり魅力的かなと思うところもたくさんあるんですけど、投資家としてこういった事業に乗りたいと思うポイントって、どういうところが今後肝になってきますか?

堀江:ポイントはサブスクだってことですね。しかも、BtoBのサブスクなんでいきなりいなくならない。BtoCだと顧客獲得コストも割と高いし、そこまで安定しないけど、ここは1回入ったら簡単にはやめられないじゃん。施設も厨房をやめたら、総菜とか半完成品を買ってくるにしても、地方で「盛り付けするだけでしょう」みたいな感じなんだけど、いや、盛り付けして食器を下げて、残飯捨てて洗ってみたいなのって、大変ですよね。簡単な作業なんだけど、簡単な作業を俊敏にこなす人が地方は特にいないんですよ。そういう人たちを求人して集めてやるって、結構地獄だなって…。しかも、その施設の中だけじゃないですか。 だから、シフトとか組めなくなっちゃって「コロナにかかって休みます」とかって言ったら「え~、誰もできる人いないじゃん」みたいな話になるよね。
土居:お客さんが施設だから、これを運用する事業者さんとしては、安定した計画が見込める、それが魅力ということですよね。
堀江:そうですね。介護施設をやるっていうと、介護保険の中で、実際に人を扱う仕事じゃないですか。やっぱ「結構重いなぁ」と思っている人たちもいるんだけど、これだとご飯作るだけなんで、どちらかというと、そういうのをやる人はいるかなと思いますね。
土居:ここまで、最初は人手が要らないモデルというところで、とにかく効率化がポイントなのかなと思ったんですけれども、食の届け方とか、食の価値とか、そのものをかなり見直している取り組みだなと思いました。

堀江:いやもう、本当思いました。すげぇなこれ。革命的ですよ。
土居:堀江さんもいろんな企業を見られていますし、特に食にはこう厳しいイメージがあるんですけど。
堀江:あと普通に美味しかった。こういうのだいたい美味しくないんですよ(笑)。
土居:ちょっと妥協してっていうところも多くありそうですね。
堀江:でもよく考えたら、最近お弁当が家に届いてレンチンしたら、そのまま食えますみたいなお弁当とかあるけど、冷凍技術はすごく発達してきているから、昔に比べたら全然美味しい。でも、冷食だよなっていうのは、若干残るんですけど、これは調理場でちゃんと調理してるから。調理って、さっきの刑務所の例いっぱいで出して申し訳ないんだけど、外部委託して作ってる工場じゃなくて、自分のところで作ってるところは、やっぱりたくさん作ると美味しくできるんですよ。
給食ってもともと、大量生産してコストを下げる。でも、美味しいものが作れるっていう技術だったんですよね。 だから、その給食の良いところを残しつつ、お届けするシステムを変えたっていうところが、めっちゃ工夫されている。
土居:本当そうですよね。工夫ばかりで。
堀江:実際見ると違いますね。この食器とかまで全部考えてるんですよね?
永松:はい、そうですね。陶器屋さんに行って、メーカーに送って、「こんな形で…」というようなとこからスタートして。
堀江:それプラスチックですもんね。

永松:SPSという素材で、電子レンジでも対応可で、実はもう丸2年になるんですけど、1つも割れてないという。投げ込んで入れても割れない。
土居:確かにそれは安全ですね。

堀江:質感も結構いいですもんね。 安っぽくないというか、やっぱりこの御膳がむしろ家で食べるより良いんじゃないかっていう。独居老人の高齢者の家より全然いいんじゃないかっていう。
土居:本当に素晴らしい事業をいろいろと見させていただいたんですけれども、改めて、永松さんがこの事業を通じて、今後、どんな社会をつなげていきたいかということをお聞かせいただいてもいいですか?
永松:ゆくゆくはですね、独居老人の方とかも増えていってるので、例えば市が送料を出していただくとかそういう話があれば、個人宅の配送を届けて安否確認と、あと自宅でも“キザミ”とかミキサーとか、歯がないおじいちゃん、おばあちゃんにも提供していきたいです。

自宅でもフタごと入れて電子レンジでチンができる仕組みになっていますので、いわゆる社会貢献的な、事業などもできると考えています。先ほども少しお話したんですけれども、工場でも障害者の方たちにお手伝いしてもらっていて、働く環境をつくったりとか、先ほど言った送料のところを国が見てくれれば、独居老人の安否確認も含んで、社会貢献や食事に困らないというようなところもできるので、 いろんな方の力を借りてですね、全国に広げていけたら嬉しいなという思いはあります。
土居:ありがとうございます。本当に皆さんに食べていただきたいくらい、美味しいところだったんですけど、最後に視聴者の皆さんへメッセージがあれば、ぜひお願いします。
永松:まだ会社自体も若い会社なので、いろんな方の助けが必要になりますので、ぜひお力をお貸しください。よろしくお願いします。
土居:興味のある方は、概要欄に『さくらの御膳』の概要を貼っておくので、チェックしてみてください。本日は、永松さん、ありがとうございました。
堀江:ありがとうございました。
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