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「培養肉」に 「ひも状組織」【東大生産研・竹内昌治氏が語る “細胞でのモノ作り”とは?その2】

堀江貴文氏は9月14日、東京大学生産技術研究所の竹内昌治氏を取材。「細胞でのモノ作り」などについて話を聞いた。(初回配信日:2015年9月14日)

血糖値を24時間モニターできるセンサーを開発

竹内 それから、僕らのプロジェクトでは埋め込み型のセンサーの研究もしています。例えば、糖尿病の患者さんは血糖値を管理することがとても大切ですが、血糖値はどうやって測っているかというと1日に4回、指に穴を開けて血を採って測っています。でも、その方法では血糖値が「上がっているのか」「下がっているのか」まではわからない。連続して血糖値を測るには、やはりセンサーを埋め込むしかないのが現状です。これは血糖値が高くなると光が強くなるハイドロゲルです。わかります?(光の強度の違うハイドロゲルを見せる)

堀江 ああ、だんだん光の具合が上がっていますね。

竹内 これを体に埋め込んでおくと、光の強度から血糖値がどれくらいなのかを換算することができるし、24時間連続してモニタリングすることもできるんですよ。

堀江 これ、ずっと体の中に入れておくことが可能なんですか?

竹内 今、いろいろな安全性のテストを行なっていますが、非常に安定しています。僕らの研究室では、動物にもう4ヶ月以上入れています。4ヶ月持てば、1年くらいはいけると思うので、比較的長期の埋め込みには対応できるはずです。

堀江 これは注射で入れるんですか?
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その3に続く

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Photograph/Edit=柚木大介 Text=村上隆保

竹内昌治(Shoji Takeuchi)

工学博士/東京大学生産技術研究所教授/ERATO竹内バイオ融合プロジェクト研究総括(当時)。1972年生まれ。東京都出身。1995年、東京大学工学部卒業。2000年、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。ハーバード大学客員研究員などを経て、2008年、東京大学生産技術研究所バイオナノ融合プロセス連携センター・センター長に。2014年、東京大学生産技術研究所教授。